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《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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兵助「どうしたもんか…。」
ちょい ちょい
…とその袖を遠慮がちに引っ張るものが…振り向くと、掃除の妖精・伊助と眉毛をハの字にした金吾の姿。
兵助「? どうした、伊助?」
伊助「あ、あの~、金吾が立花先輩に話がしたいって…。ちょっとの間でいいんです。」
兵助「金吾が?」
伊助「はい。どうしても話したいことがあるって…説得になるかどうかはわからないんですけど…お願いします。」
兵助「う~ん…じゃあ、俺と一緒に長屋の前まで行こう。ただし、危険な場合はすぐに引き返すからな。伊助はみんなと一緒に待っててくれ。」
伊助・金吾「はい!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
兵助に連れられ、緊張した面持ちで長屋の前に立つ金吾。
まず、兵助が長屋の中の仙蔵に声をかける。
兵助「立花先輩!!1年は組の金吾が先輩にお話があるそうです!!」
さあ。と促され、一歩前に出た金吾。少しためらった表情を浮かべたが、決心したように話し出した。
金吾「あ、あの…立花先輩!今日の回、なんとか出ていただけませんか…。
その…喜三太が…とっても楽しみにしてたんです…。
なのに、今日の朝から先輩がいないって知って…
その上出演を嫌がってるって聞いて…すごく落ち込んでるんです…。
『ぼく嫌われちゃった~…。』って…
しんべヱと一緒にずっと泣いてるんです…。
喜三太…立花先輩のことが大好きなんです。もちろんしんべヱも。
普段は、兵太夫や伝七ばっかりいろんなこと教えてもらってうらやましいって言ってて…。
だから、しんべヱと一緒に年に1回、先輩を独り占めして、かまってもらえるのがとっても嬉しかったみたいなんです。
僕、部屋が同じでいつも一緒だから、どれだけ喜三太が楽しみにしてるかわかります!
いつも前の日までわくわくしてて、連れてくナメさんまでしっかり準備して…。
それで、帰ってくるとほんとににこにこ笑いながら、どんなことがあったかいっぱい話してくれるんです。
ほんとに楽しそうで…。
だから今日、
先輩がいなくなったって聞いて、
嫌われたって思って、
とっても悲しくなっていっぱい泣いてるんです!
僕、あんなに泣いてる喜三太見たことないです!
泣いてる喜三太見てると、僕も悲しいです!!
だからっ!お願いします!!出てきてください!!
おねがいしますっ!!」
…。
バンッ!!
「仙蔵!!」
「先輩!!」
金吾「…せんぱい…グス…。」
仙蔵「金吾…すまなかった。私がどうかしてたよ…。お前の友を思う心に、自分自身が恥ずかしくなった…。
大人しく今日の回に出よう。もう逃げも隠れもしない。私がバカだったよ…。
喜三太にも、しんべヱにも、お前にも…悲しい思いをさせてしまったな…本当にすまなかった。
ただ、これだけは言っておきたい。
私は喜三太としんべヱが嫌いになったわけじゃない。安心してほしい。」
金吾「ほんとですか!」
仙蔵「あぁ…あの2人は大好きだ。」
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三郎「現場の鉢屋です。今日の放送まであと10分を切りました。これより学園長先生よりお言葉があるようです!」
学園長「よいかっ!!忍術学園総力をあげて、今日の厳禁回を成功させるのじゃ!」
忍たま一同「はい!!」
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三郎「現場の鉢屋です。今日の放送まであと1分を切りました。忍術学園のみなさん意気込みをどうぞ!!」
忍術学園一同「勇気100%!!」
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こうして毎年恒例の厳禁回は無事オンエアされた。
お約束通り、仙蔵はお焦げドレッドと化したわけだが…なんだかんだ言って、後輩のことはしっかり守っていた仙蔵。
今回も収録後、1年生2人をなでなでしながら嫌いになったわけではないぞ、大好きだぞ、悲しませてしまってすまんなと謝っている姿が見られたそうだ。
ちなみに、今回の逃走劇でみんなに迷惑をかけた罰として、それ相応の課題が学園長から出されたらしい。
仙蔵がお焦げドレッドからさらに進化し、チリチリアフロとなって学園に帰ってくるのは、その2か月後であった。
2011/11/22 ♪忍たま小説♪ Trackback() Comment(0)
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