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紆余曲折ありながら、やっとこさ完成した二年生!!
さっそく、先輩たちと会ってもらいましょう!!
まずは体育委員会から!
小平太「いっけどーーん!!!!!」
三之助「あっちか?」
滝夜叉丸「どこへ行く!三之助!!」
四郎兵衛「次屋せんぱ~い!そっちじゃないですよ~~!!」
…通常営業のようです。
保健委員会の場合は…
タタタタ…
数馬「左近!…って、わぁっ!!」
どんっ
伊作「さこ… わぁぁ~~~!!」
(不運連鎖反応)
左近「数馬先輩!伊作せんぱーーい!!!」
左近の頭上に救急箱が落ちるまで、あと5秒。
では、火薬委員はどうでしょう?
兵助(ニコニコvvv)
タカ丸(にっこり~vvv)
三郎次「…。」
豆腐の神と一緒に記念撮影中のようです…。
それでは図書委員、いってみましょう。
久作が来るのを心待ちにしていた中在家先輩の反応は…?
雷蔵「先輩!久作がやっと来てくれましたよ!」
長次「///」
雷蔵「なに松千代先生みたいなことしてんですか!
ほら、あんなに会いたい会いたいって言ってたじゃないですか~。」
長次「!!! ///…モソモソモソ…///」
久作「…。」
長次、ちょっと照れているようです。
じゃあ、いい機会だからみんな集まって~~!
記念に全員で集合写真とるよ~~!!
わらわらわら…
文次郎「こら左門!押すな押すな!」
左門「あっちか!!」
三木ヱ門「ここだ!!ここでじっとしてろ!!」
孫兵「ジュンコ~」
八左ヱ門「孫兵、あとであとで!」
滝夜叉丸「四郎兵衛!三之助をしっかり押さえてろ!」
四郎兵衛「はい!」
三之助「??」
小平太「細かいことは気にするなーー!!いけどんポーズ!!」
留三郎「ほら作兵衛vvもっと真ん中に寄れv」
作兵衛「いいっすよ!恥ずかしい!!」
伊作「数馬と左近は救急箱持って、ポーズとってvv」
数馬・左近「こんな感じですか?」
仙蔵「喜八郎!ちゃんとカメラの方向きなさい!!」
綾部「はぁ~い。」
藤内「そっちじゃないです!こっちです!!」
三郎「おい兵助!私の頭に豆腐を乗せるな!!」
兵助「いや、そんなこと言っても、豆腐神重いんだよ。」
タカ丸「ごめんね~。」
三郎次「…いや、そういう問題じゃ。」
勘右衛門「…(苦笑)」
雷蔵「いや~六年生から二年生までいると賑やかだね~。」
久作「これで、一年坊主まで完成した日にはどんなことになるんでしょうね?」
長次「…モソモソモソ(…きり丸はいつくるのか…。)」
あぁーーー!!もう収集つかないわ!!
はい!もう撮るよーー!!
カシャ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…というわけで、無事に二年生まで勢ぞろいできました!!
いやはや…最初に左右コンビ作ってからもう3年?かな??
月日が経つのは早いものです。
仕事が忙しくて、なかなか以前のように頻繁に作ることは難しくなりはしましたが…
忍たまへの情熱は有り余っております!!
最後の学年、一年生の完成まで、どうぞ【鳥却☆別館】をよろしくお願いいたします!!
*END*
「「「「「「二年生はどうした!!」」」」」」
…え~…。
体育委員・図書委員・保健委員・火薬委員と…
散々、各委員会の委員長から催促を受けまして…
まことに申し訳ありません。
やっとこさ、待望の『ツンデレ学年』が完成いたしました!!
それでは!さっそく控室の様子から、どうぞ!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わやわやわや…
え~と…二年生のみなさま~
カメラまわってますよ~
左近「…え?
えっと、こちら控室です。
ただいま登場の準備中ですが…三郎次がまだ到着しておりません。
どうしたんでしょう?」
四郎兵衛「?? 三郎次…ほんと、どうしちゃったんだろうねぇ??」
左近「う~ん…大事な初登場に遅れるなんて…珍しいな。」
四郎兵衛「あ!久作!!
三郎次見なかった??」
久作「…。」
左近・四郎兵衛「???」
久作「…実はな、ぺこたが三郎次の髪型、思いっきり間違ったらしいぞ…。
それで、三郎次が出るに出られないそうだ…。」
左近「!!
ぺこたの奴!またやったのかよ!?
伊作先輩のときも、やらかしたのに!!」
すみません…。
またやらかしました…。
髪型の特徴がうまくつかめず、
なんか変な感じに出来上がってしまいました…。
んで、今の三郎次君はどんな感じかというと…。
左近「あははははははははははは!!!!!!!!!!!」
久作「////~~~~っ。」
四郎兵衛「…。」
三郎次「左近!笑いすぎだお前!!!
久作!お前、ものすごく笑いこらえてんだろ!?肩震えてんぞ!!!
四郎兵衛!なんか気の毒そうな顔すんな!!微妙に傷つくわ!!!」
あ゛~~とてもじゃないけど、お見せできません…。
どんなことになってるかは、他の二年生の反応でお察しください…。
ごめんね、三郎次。今直すからね。
~~ちくちくちく~~
よしっ!これでどうだい!?
三郎次「…できるんなら、最初からちゃんと作ってくれよ。」
…ごもっとも。
左近「とりあえず、良かったじゃないか。
さすがの保健委員会でも、あれは治せないからな(笑)」
久作「めでたしめでたしだな(こらえ笑)」
四郎兵衛「良かったね、三郎次。」
三郎次「…四郎兵衛…。お前の反応が一番ありがたいよ…。」
まあまあ…。
気を取り直して、二年生集合です!!
「二年生☆集合!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やっとこさ、二年生完成しました。
三郎次君には大変申し訳ない事に…。
髪型直すときに、一回ボンドで張り付けたフェルトをはがしたのですが…。
「いてててて!!!」という声が聞こえそうで、「ごめんね、我慢してね!」と血涙流しながら直してました。
ほんとにすまん…三郎次。
紆余曲折ありましたが、無事全員集合しました!!
ツンデレ学年。みんな大好きだよ!!
*END*
《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。 内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。 中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
=============================================
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三郎は1年生をこの場面が見えないところに待たせ、黙ってこのやり取りを見つめていた。
今や浮浪人となった元・同級生は、去っていく雷蔵を憎々しげに睨んでいるが…
もう何も言ってこないだろう。
怒りで拳を震わせているが、雷蔵を殴れないことがよく分かっている。
殴れないのだ。
それをやってしまえば、自分は完全に人間として完全に雷蔵に敗北したことになると、さすがに分かっているようだ。
近づいてくる雷蔵と、見向きもされずその場に残される者。
それを眺めながら三郎は、ふと考える。
――人を見る目がなかったな。
ひたすらじっと耐え続けることができる強いものを、小心者と見下し嘲ることしかできなかった。
物事の本質を見極めるのは難しいが、それでも人間は人間らしい心があれば、
心の強さや優しさ、真の価値を知ることができる。
だが逆に、そのことを知ることや感じ取ることを怖がり、
自分よりより弱いものを物色し、強いものには目をそむけ、
表面だけで弱いものだ、格下だと決めつけて攻撃するのは一番卑怯なふるまいだ。
そんな人間は何ものにもなれない。
たとえ生き物として命を長らえても、きっと『人として生きる』ということの意味にたどり着くことはできないだろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お待たせ。
そういって、いつものやわらかい笑顔を見せた雷蔵に
三郎は「じゃ、帰るか。」といっただけだった。
飴玉を預けて待たせていた1年生を促し、また帰り道を歩く。
3人は子供ながらに異変を感じとったのか、しばらく大人しかったが…
また元のように、にぎやかに歩き出した。
そんな下級生たちの会話に、変装しながらちゃちゃを入れる三郎。
穏やかないつもの光景を眺め、相棒のいたずらに一言入れながら、
雷蔵は何とはなしに、考えに耽っていた。
――仕返しとは言ったけれど…それでもまだ…。
恨む気持ちが消えるわけじゃない…。
昔、中在家先輩の前で大泣きした時のことを思えば、簡単に割り切れるものではない。
紙屋の彼にしても、完全に許すということは自分はできはしない。
いつまでも心のどこかに「憎い」という負の感情は残り続ける。
――でも…。
彼は、心から自分のやったことを悔いて、誤りをただそうとした。
ふと、抱えた和紙の包みを見る。
人の苦しみの中で、一番つらいと思い、苦しいと思い涙するものは、
自分が取り返しの利かない過ちを犯してしまったという意識だ。
本当はそうではないことができたのに、自分はやらなかった。出来なかった。
自分自身が「しまった」と思うことを振り返り、認めること――
これは本当につらい。
大抵の人間はなんとか言い訳を考えて、自分でそう認めまいとする。
しかし、だからこそ、
自分の行いを認めて、より良い行いをしたいと思い、改められるのは、
人だからこそできるのではないか。
正しい理性にしたがって行動することができる力がもともとなかったのならば、
どうして僕たちは、後悔して苦しむことなんてあるだろう?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
雷蔵が、考えに耽っていたとき、
三郎は彼なりになりに雷蔵に気を遣い、
彼が思考する間、得意の変装で後輩たちの気を引いていた。
目の前には、すごいすごいと素直に感心する後輩たち。
さすがの三郎も素直な賞賛の嵐に照れてきたのか、
努力の結果さと、さらっと答えた。
しん「すごーい!」
乱「鉢屋先輩って「えらい人」なんですね!!」
きり「努力する人のはえらい人なんだって。土井先生が言ってました!」
――「えらい人」…か…。
無邪気な後輩の言葉に、ちょっと考えて、
三郎はこう答えた。
三郎「私は偉い人ではないよ。まあ、変装の天才だけどね。
……天才はそんな偉い人にはなりえないさ。
そうだねぇ…『偉い人』になれる人といったら、当たり前に人を思える人だと思うよ。
これから長い時間はかかるかもしれんが、そんな人が当たり前に生きられる世の中が来ると思う。
家柄や血筋じゃない、ただお互いを思える人々が、自分の力で世の中を動かせる日が来るのさ。
…たぶん、ものすごく長い時間の後だろうね。
でもその長い時間の中で、私がいるのは一瞬だけど、
流れをほんの少しでも良いものにしたいと思うから…こんなに頑張れるのさ。」
はっと気づいた時には、
3人はぽかーんとした顔をしていた。
突然、難しい話を聞いてしまったからだろう。
――自分の考えをぽろっと言ってしまったな…。
今日は雷蔵の考え癖に引き込まれすぎだ…。
乱「なんだか」
きり「よく」
しん「わかんな~い」
頭をぐるぐる混乱させている3人を見て、
ははっと声をあげて、三郎はおかしそうに笑った。
そして少しかがみ、小さな3人と目線を同じにして、
こう続けた
三郎「少し難しかったかな?
簡単に言うとね、人の嫌がることを平気でしたり、わざと傷つけて自分の方が偉いなんて勘違いしている人間は
本当の意味で偉くなれないということさ。
…本当に偉いと呼べる人間は、自分を良くしていこうと努力できる
強く優しい人間であるんだよ。」
ねえ、雷蔵?
そう問いかけられ、顔をあげた雷蔵は、
優しく、
明るい、
おおらかな笑顔で
大きく頷いた。
*END*
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雷蔵 (スタンドというよりむしろ)三郎
どこにいても召喚できる。
『不破雷蔵あるところ!鉢屋三郎ありさ!!』ですっ飛んでくる。
…が、たいていそばに引っ付いているので召喚する必要がない。
三郎 レッド・フォックス
人の影を踏むことによって、影を取り、その人に成りすますことができる。
三郎と違って、身長・体重・体系も変化する。
竹谷 なし
強いて言うなら、タケメン・スマイル
《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
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三郎「…結構買い込んだなぁ…。中在家先輩に怒られないか?」
思ったより大きな荷物を持った雷蔵を、呆れたように三郎が見つめる。
雷蔵「そんなことないよ。蔵書用の紙はいくらあっても足りないからね。
古い本はどんどん写本して行かないと、虫が食ってわかんなくなっちゃうから。
それに、保管や管理の予算は学園長先生が別口にしてくれてるし。
なにしろ、知識や文献を残しておきたいと思ってるのは、他ならぬ学園町先生だしね。」
三郎「ふ~ん…。
いつもは『おやつ買ってこい』だの『突然の思いつき』だの、とぼけた爺さんしてるけど…
喰えないよな~。なんだかんだ言って、とんでもなくすごい人なんだからさ。」
雷蔵「そりゃそうだよ。往年の天才忍者なんだからさ。」
笑いながら、帰り道をゆく。
1年生の3人組は、来た時と同じように元気に歌いながら歩いている。
のどかな夕暮れが近づいていた。
…ふと、その穏やかな空気を濁す気配が感じられた。
同じ顔が、同時に振り向いた先には…
だらしなく、着物を着崩した浮浪人がいた。
一見して、怠惰な毎日を過ごしていると分かるような、酒太りした体と土気色の顔。
だが、その顔にどこか見覚えがある。
「よぉ…久しぶりだなぁ。買い物の帰りかい?」
間違いない…
――お前みたいなとろい奴、他の奴にムカつかれてると自分で思わねえのか?
特に三郎なんか頭いいんだから、一応学級委員だからってお前と仲良くなんかしてても、腹ん中じゃどう思ってるかわかんないぜ
――三郎はお前なんかと違う!!
お前に何が言える!!
あの時の同級生だ。
あの後、こいつだけは先生に怒られても一人だけふてくされていた。
結局謝るわけでもなく、バツが悪そうに僕や三郎たちを避け、
いつの間にか話すこともなくなった…。
いつ学園を辞めたのか…確か怠け癖がたたって進級試験に合格できず、
そのまま去ったはずだ。――
その後、彼がどう歩んできたのかはわからないが、
ろくな時間の過ごし方ではないようだ…。
不健康な見た目もそうだが、だるそうなふてぶてしい態度から、
あのふてくされた子供のまま、図体だけぶよぶよと膨らんだようだ。
――嫌な感じがする。
殺気ではないが、ねばねばしたような気味の悪さがある。
再会したという点では同じだが、紙屋の同級生とは全く違う。
ただ、懐かしさから声をかけたわけではないことはよく分かる。
なにがしたいのか分からない。2人とも黙って相手の出方を見ていた。
雷蔵「…。」
三郎「…。」
2人の向ける視線も気にするわけでもなく、相手は
にやにや笑いながらこう切り出した。
「2人とも就職は決まったか?
決まった時には俺にも連絡先教えてくれよ。」
雷蔵「…は?」
三郎「なんでだよ。」
思いがけない問いに、気が抜ける雷蔵。
すかさず三郎がきつい声で答える。
「いや、同じ職場になるかもしれないしな…それに同じ忍者なら同業者だし、何かと付き合いもあるかもしれないし…。
三郎「無いな。」
雷蔵「無いね…。」
歯切れの悪い話を、2人分の冷たい否定の言葉でバッサリと断ち切られた。
当たり前だ、忍術学園すら卒業できなかった者がプロの忍者になれるわけがない。
いたとしても相当な才能と努力を積んだ者だ。
ましてや、目の前にいる浮浪者では話にならない。
はっきり否定され、気分を害したのか、
相手はいらいらとした口調で話し出した。
「いいじゃねぇか!学園に残っている分、お前たちの方がいい職につける可能性が高いんだからさ、
ちゃんと学園にいられるんだから、お前たちの方が恵まれてるだろ?
こっちは退学させられるわ、働けば客や番頭にあれこれ言われるわ、それで頭にきて辞めて帰ったら、
今度は親にまで縁切られちまった。
こっちは毎日暮らすのも大変なんだよ!
そういう奴を見て見ぬ振りするのが、忍術学園の学生か?
お前たち、今でも先生から人の役に立てって言われてるだろ?
しかも後輩の前でさ、どうだよ?何とも思わないのか!?」
――それが本音か…。
雷蔵は情けなくなってため息が出た。
自分たちに声をかけたのは、自分たちが良く見えただけ。
きっぱりとはねつけられたことで、羨ましさが妬ましさに変わったようだ。
――情けない…。
相手は、雷蔵たちに呆れられているともわからず、ぐちぐちとしつこく話し続けている。
あきれ果て、何言ってんだこいつ…とつぶやく三郎に、雷蔵が素早く目くばせする。
阿吽の呼吸の相棒は、瞬時に意をくみ取り、
さっとその場から1年生を遠ざけた。
1年生が離れたのを見計らって、雷蔵は向き直り、
能面のような、表情のない顔で口を開く。
雷蔵「…自分は頑張ってきた、真面目にやってきたら、何をしてもいいのかい?
頑張ってきたのは僕も同じさ。でも何をしていいとは思っていない。
他の人に迷惑かけるようなことはね…。
君は結局、僕たちに対して何もけじめをつけていない。
元の級友ですらない。ただ昔知っていただけの人だ。
…そのことが…その歳になってわからないなんて、
君はよっぽど人を大事に思うことができない人間のようだね…。」
言われた相手は…
ただポカンとした顔になった。
「…は?何言ってんだ?
意味が分かんねぇよ。
けじめってのもなんのことだ?
別に何が迷惑ってわけでもないだろ?
むしろ困ってんのはこっちなんだから。
それを迷惑呼ばわりして、他人のふりって何様だよ!?
なに昔のこと根に持ってんのか知らねーけど…」
全く話はかみ合わない。
雷蔵は冷たい視線を向けながら、
ふぅん…と素っ気ない返事をする。
そして、
こう言い捨てた。
雷蔵「思った通りのゲス野郎で良かったよ。
これで僕の人生から君のことを消してやれる。
僕の人生の中で、君の生きた証などないように、きれいさっぱりとね…。
昔の仕返しというなら…これが僕の仕返しだよ。」
「…っ!!」
雷蔵「努力せず、自立しようとしない人間に施しするほど、僕はお人好しじゃあないよ。
文句があるなら、自分自身に言うことだね…。
困難に目を背けて、面倒なことから逃げて逃げて…
逃げて続けて何かあったかい?
…これからも際限なく逃げ続ければいいさ…。
…さようなら。」
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《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
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あれから、2年と少しが過ぎた。
彼らは背ものび、精神も磨かれ、大人へと次第に近づいていた。
昔の面影は残ってものの、後輩たちに慕われ尊敬される先輩へと成長した。
そして、この2年の間に様々な事情により同級生は一人、また一人と減っていった。
あるものは家業を継ぐために、そしてあるものは学業のレベルに追い付かないために…。
「死」という最悪の事態で去って行ったものがいないことが、木下先生の自慢であり、
唯一の救いだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんなある日、雷蔵は学園長のお使いを頼まれた。
乱・きり・しんも用事があるとのことだったので、付添もかねて、みんなで街へ繰り出していた。
もちろん三郎も一緒である。
外出するのが久しぶりだったためか、もの珍しそうに、あちこちの店に目を輝かせる後輩たち。
買い食いしようとするのをやんわりと止めたりと、世話を焼きながら、目的の店へと向かっていった。
隣では三郎が、今年入った後輩達のかわいらしさと賢さをしきりに語っていた。
すると、不意に呼び止める声がした。
「雷蔵!三郎!」
雷蔵「?」
三郎「…?」
声を掻けた主は、かつての同級生だった。
雷蔵はもちろん覚えている。
腹いせ紛れに作兵衛を長った生徒だ。
あれから、彼はきちんと反省し、雷蔵や作兵衛に謝り、
同じ忍たまとして、切磋琢磨する仲間の一人となった。
そして4年生を終え5年生に上がる際に、家業を継ぐということで、学園を離れた。
今は、実家の老舗の紙屋で商いに専念している。
商売も板についてきたようで、きびきびと働いていると聞いていた。
そんな彼は、懐かしさでいっぱいといった笑顔を向けて、かつての級友2人に両手を振っている。
「久しぶりだなぁ!!今日はどうしたの?みんなで買い物かい?」
雷蔵「うん、学園長のお使いでね。」
「そうか~!うれしいなぁ、本当に久しぶりだ!!」
まるで子犬のようにはしゃいでいる。
ひととおり再会を喜んだあと、雷蔵と三郎の後ろの3人に気が付いた。
「ん?そっちの3人は?
今年の1年生かい?」
問われるように見つめられた3人が、いつものように元気よく挨拶する。
雷蔵「うん、今年の1年は組の子だよ。
今年のは組はね~…すごいよ。
忍術学園で起きるトラブルの九割が、1年は組か小松田さんが原因だなんて言われてるくらいだからね。
とにかく個性的な子の集まりでさ、だから付添もかねて一緒にきたんだ。」
「なるほどね。
どおりで、さっきから賑やかな声がするわけだ。
なんか聞き覚えがあると思って耳を澄ませたら、『四方八方~♪』って聞こえたからさ、
もしやと思ったら…当たりだったね。」
これを聞き、雷蔵は少し驚いた顔をした。
――この3人が元気よく歌いながら歩いてきたのは、街の入り口まで…。
家業に専念したとはいえ、学園で学んだことはしっかりと身についているんだね…。――
雷蔵が感心しつつ、考えを巡らせていると、
目の前の元・忍たまは、商人らしくお勧めの品を取り出し、目の前に広げだした。
「それはそうと、これ買っていかないか?
どうだい?けっこう良い和紙だろう?見た目もきれいだけど、質もいい。保存には最適さ。
雷蔵は運がいいよ!さっき届いたばかりでさ、君が一番初めのお客さんだよ。
写本用にも、図書委員の本の修復作業にも、うってつけの材質だと思うんだ。
お安くしとくよ。今日は再会記念日だからね!」
そう言いながら、にかっと明るい笑顔を向けられると、なんだか憎めないものだ。
かなわないなといったように、雷蔵も苦笑してそれに応える。
雷蔵「すっかり商売上手になったもんだねぇ。
これじゃ、さすがの僕でも迷えないよ。」
「迷う要素ないだろう?
親父にも一目置かれるこの目利きが選んだんだからさ!
そんで、特別サービスのこのお値段!
さて、あとはどこに悩むんだい??」
雷蔵「う~ん…僕は買いたいけど…。
でもいいのかい?お得意さんにお城の関係者もいるんだろう?」
「なに、結局は忍術学園の関係者が一番のお得意さんさ。
それに、一番使ってもらう機会が多いほど、人の役に立つんだ。
それが商売人冥利に尽きるってもんさ。」
そこまで言った彼は、ちょっとあたりを見回し、声をひそめた。
「…これは俺の愚痴だけどな、
お城に献上しても、密書なんかに使われたらって考えると…な…
こんなに良いもの使ってても、すぐに燃やされたんじゃ、一生懸命仕入れた方はたまったものじゃないし、
それなら、忍術学園の図書室の本になったほうがマシだね。」
雷蔵「…。」
「忍術学園の図書室の蔵書なら、戦に巻き込まれて焼かれる確率も低いだろうし、
たくさんの子の手習いや読書の勉強にもなる。
ひいては、子供は将来の財産だ。
俺もゆくゆくは自分の子供を通わせたい学校だしな。
手習いレベルぐらいまではしっかり学ばせたいと思ってるよ。」
雷蔵「…ゆくゆくは君の子供が読むとなれば…そりゃ、買わないわけにはいかないね…。」
ずいぶん気の早い話だけど、
そう言いながら、雷蔵は懐の財布と相談を始めた。
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