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《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。
スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすらおバカですが、小平太と長次の過去捏造がちょっくら入ります。
ご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
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長次の背後に、大きな川のイメージが表れた。
これが長次のスタンド、『ゴールデン・リヴァー』である。
悠久の流れを思わせる大河の流れ…その流れに乗って、小平太は本の世界へと入っていった。
怪士丸「先輩…なんかずるいです…。」
魂が抜け、眠ったように脱力している小平太を介抱しながら、怪士丸がつぶやく。
きり丸「そうですよ~俺らがテストの時には絶対やってくれないのに~。」
長次「お前たちはまだ教科書を読んで理解する力があるからな…努力をすればなんとかなるレベルだ。
しかし、小平太はそうではない。いくら頑張っても努力をしてもなぜかできんのだ。
落ち着きがないとか、集中力がないとかそんなものではない。
すでに向き不向きというような理屈を超えている。
あいつは実際に体験したことしか理解できないのだ…。」
きり丸「そうなんすか~?それでもなんかな~楽して勉強できるみたいでいいよな~って思っちゃいますよ~。」
長次「そう思うだろうな…だが小平太の理解力は本当に私たちの斜め上を行っているのだ…分かってやってくれ…。」
実際、七松解答を甘く見てはいけない。
昔、まだ長次と小平太が下級生だったころ、
『源頼朝について、知ってることを書きなさい(なんでもよし)』
というサービス問題に対して、
『もう死んでいる。』
という解答を書き、正解にすべきか拳骨をくらわすか、教師たちに論争を引き起こした張本人である。
このテストを受ける際、小平太は前回のテストの成績の悪さにショックを受けていた。
そのため、挽回しようと猛烈に勉強した。
寝食を忘れ、常に教科書を離さず、赤い下敷きを使うと答えが消える暗記ノートまで自作して頑張った。
そのあまりの気迫に、そばで見ている長次や他の同級生まで心配するほどだった。
…が、
上記のような解答をかましたため、小平太は十分な手ごたえを感じながらも、不合格だった。
解答のあまりの奇想天外っぷりに教師たちも頭を悩ませたが、
一番落ち込んでいたのは小平太だった。
小平太「なぁ…長次…私ってほんとにバカなのかな…?」
よくしゃべる、
よく動く、
よく笑う、
…はずの小平太が、
しゃべらない、
動かない、
笑わない、
部屋の隅に、膝を抱えてじっとしている。
初めて見る小平太の姿だった。
小平太「何回読んでも本に書いてあることが頭に入ってこないんだ…。
文字として書いてあることはわかるんだが、
書いてある中身がわからないんだ…。
先生が授業中に読んでくれたところとか、
長次が寝る前に読んでくれた本とかは理解できるのに、
自分で読んだところはさっぱりなんだ…。」
長次「…。」
小平太「なぁ長次…私って実はどっかおかしいのかな?
仙蔵も文次郎も、伊作も留三郎も…みんなできるのに…
どうして私だけできないのかな?」
長次「…小平太は…読むのだけが苦手なのか?
」
小平太「うん…。」
長次「それなら…小平太、本を読むときは私が一緒に読んであげようか…。」
小平太「ほんとか!!あ…でも、それじゃ長次が大変じゃないか?
長次だって勉強があるだろ?」
長次「それは…四六時中なんて言ったら困るが…時々なら大丈夫だ。
それに、どうせテストの出題範囲は同じなんだから、
一緒に勉強したほうがお互い楽しく勉強できるだろう?」
小平太「…!!ありがとう!長次!!お礼に今度うさぎ獲ってきてやるよ!!」
こうして、テスト前のろ組は、一緒に勉強するようになった。
教科書を出されれば、長次は面倒くさがらず読み、
普段授業中に寝てしまう小平太も、楽しそうに聞いていた。
そのおかげか、二人の成績は少しずつだが、確実に伸びていく。
長次は普段からたくさんの本を読んでいたので、教科書だけでなく、いろいろな話を小平太に聞かせた。
ただし、言葉だけではうまく伝えられない。
特に、想像力の乏しい小平太にとっては、話だけ聞いてもなかなかイメージがわかず、誤解させることもしばしばだった。
(あぁ…もっと一目でわかるような、私の考えていることが、小平太も見て・聞いているように伝えられたらいいのに…。
そうしたら、きっと小平太だっていろんな考えがあることがわかって、みんなの気持ちもわかるようになるのに…。)
長次がスタンド『ゴールデン・リヴァー』を出せるようになったのは、その少し後であった。
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2012/01/15 ♪忍たま小説♪ Trackback() Comment(0)
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