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2025/01/09

【六いの奇妙なRKRN その2】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。
スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすらおバカですが、先代作法委員長やらオリキャラやら、仙蔵と文次郎のシリアス過去捏造などがあります。
ご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》


=============================================



文次郎「あ、おい!!仙蔵!!いいところに…。」


ベシッ!!


仙蔵「なんだ?文次郎?」

文次郎「~~~~っ!
    て、てめぇ!!『振り向きざまに髪の毛を顔面に当てるのはやめろ!』とあれほど言ってるだろうが!!」

仙蔵「そういわれてもな。これが私のスタンド能力なのだ。
   お前が日々鍛錬するように、私も日々、技を磨きたいと思ってな。
   第一、5年生にもなるのだから、よけて当然だろう?」

文次郎「バカタレぃ!!お前は確信犯すぎる!!」

脱・おかっぱ宣言から4年。仙蔵の髪は背中の中ほどまでのびた。
もともと癖のない、きれいな髪質であったため、今では誰もが羨む学園のサラスト・ナンバーワンだ。
…そして、『振り向きざまにわざと顔面に当てて地味に痛い攻撃』までできるようになった。


『サホー・サラスト』


仙蔵のきれいな髪の毛…それが仙蔵の、文次郎に言わせると厄介な、スタンドである。

文次郎「まあ、それは置いといてだな!
    うちの委員長からお宅の委員長へ伝言だ!!
    『今日中に予算案を提出しろ。』だと!!
    もし提出がなかった場合!予算はこっちで勝手に決めさせてもらうぞ!!」

仙蔵「なんだと…あの人はまた…。まだ予算案を提出してなかったのか!!」

思わず額を押さえる仙蔵。
仙蔵の所属する作法委員会の委員長は、基本的に自分の趣味にしか興味を示さない人間であった…。

これもこれで十分困る話なのだが、
さらに困ったことに…3年生の綾部喜八郎が、これまたそっくりな性格なのである。
大丈夫か…2年後の作法委員会…。


仙蔵「あ~…わかった。私から言っておく…と言っても聞かないだろうがな…。
   あの人が真面目に書類を提出するなど、土井先生が練り物を完食するぐらいありえん…。
   まあ、いつものとおり、私が提出することになるだろうが…。」

文次郎「だろうな…だからこそ、俺も直接お前に言いに来たわけだが…。」

仙蔵「とにかく、今日中だな。まあ何とか頑張ってみるさ。」

文次郎「無理・無駄な予算は認めんぞ!!何事も節約を心がけた予算案を提出してくれ!!
    俺だって、スタンドで応戦するのは不本意だからな!!」

仙蔵「あ~分かった分かった。」



…。


伊作「仙蔵のとこも、なかなか大変だね。」

廊下を歩く仙蔵の前にひょっこり現れた伊作。
落とし紙の補充にまわっていたらしく、大きな風呂敷をしょっている。

仙蔵「伊作…。そういえばお前のところも予算はきついんだったな…。」

伊作「そうなんだよ~。」

仙蔵「なるべく会計委員とは対立せず、予算はいただきたいところだな。
   特に文次郎と一騎打ちはしたくない…。」

伊作「??そんな、仙蔵にだって勝ち目がないわけじゃないでしょう?
   それに、5年生同士の一騎打ちなら先輩方も止めないんじゃないの?」

仙蔵「まさか!文次郎の『コウニン・カイケイシ』と張り合うつもりはさらさらない。
   あれは小平太と似たようなスタンドで、パワーとスピードが持ち味なんだ。
   私のスタンドとは全く性質が違う!!
   対戦したところで、スポーツのように勝ち負けがはっきり決まるとは思えん!!」


『コウニン・カイケイシ』

それは、『忍術学園七不思議・真夜中のギンギン鬼』の出所となった、文次郎のスタンドだ。

そもそも、七不思議の原因は、文次郎が真夜中に鍛練と称して、2本のクナイを頭に角のようにつけて
あちこち飛び回っていたのが原因なのだが…。


仙蔵はこの姿で鍛錬に行く文次郎がこの上なく嫌だった。
普通に友達だというのも、なんか微妙なのに、ましてや同室だ。

正直やめてほしかった。

が、当の文次郎は仙蔵が何を言ってもやめず、
先生方に相談すれば、「まあ…なんだ…そんなお年頃なんだ…。」と言われる始末。

挙句の果てに…出てきたスタンドは、そんな痛々しい文次郎の姿そっくりだった…。

スタンドはその人の精神…精神的な成長などがない限り、基本的に変化しない。

『コウニン・カイケイシ』…あの姿は、文次郎の『絶対消えない青春の赤っ恥』になるだろう。


仙蔵「それに、あれはあれでしつこいのだ。
   …一度、実習で文次郎が意識不明の状態になって帰ってきたことがあったろう…?
   あの時は夜になってから、『コウニン・カイケイシ』の小型スタンドが枕元に立って
   『1円合わない!!ギンギン!!1円合わない!!ギンギン!!』と一晩中うるさくてな、寝るに寝れんかったのだ。

伊作「…あぁ~。ああ見えて文次郎、結構しつこいからね…。」

仙蔵「まあ、次の日には奴の意識が戻ったから、まだよかったものの…。
   あのままあの世に送っていたら、一生呪われるところだったわ…。」



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2012/01/19 ♪忍たま小説♪ Trackback() Comment(0)

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