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《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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もうだめかと思われた午後4時過ぎ、その第一報(矢羽)は届いた。
【ソクホウ】
センゾウ ホカク ゲンザイ 6ノイ ナガヤ ニ シュウヨウチユウ シオエ ヨリ
竹谷「何!?」
勘右衛門「ついに!!」
綾部「へー」
小平太「やったか!!」
1年生「ばんざーい♪」
留三郎「…うちの子がいったい何をした…グズグズグズ…。 ん?あぁ?おいなんだって!!もう一回送ってくれ!!」
ついに仙蔵捕獲。
これでひと段落。
…と、生徒全員に安心した空気が流れた。
伊作「よかったね!!これでやっと今日の放送ができるよ!!」
三木ヱ門「しかし先輩、なんでまたこんな簡単に見つかったんですか?朝から学園総出で探してもなんら手ががりすらつかめなかったのに…。」
文次郎「あぁ…それはな…きり丸が配ってたビラが原因でな…。このビラに描いてあった似顔絵、全然似てなくてな、どうにも我慢がならんかったそうだ…。」
三木ヱ門「…。」
手渡されたビラを見る三木ヱ門。そこには難解な、『たぶん人の顔』と思える似顔絵が描いてあった。
まだピカソも岡本太郎もいないこの時代、それは十分前衛的すぎる絵画であった。
ちなみに作者は団蔵。なぜ頼んだ…。誰が頼んだ…。
伊作「まあ…とにかく今日の主役が帰ってきたんだし、スタンバイしておこうよ。もう時間もないことだし。」
文次郎「そうだな…おい仙蔵!観念して出てこい!」
…。
伊作「仙蔵~君が出てくれないと画面が10分間放送事故になっちゃうんだよ~。
それに明日は僕のメイン回なんだ。(2011年9月9日・保健委員会メイン回でした。)今日の収録分が明日に延期されて、僕のメイン回が消滅なんて不運、絶対嫌だからね~!」
…。
文次郎「なんだか様子がおかしいぞ…。おい仙蔵!開けるぞ!!」
ぐっ。
ぐっぐっ。
ぐぎぎぎぎぎ みしみしみし…
文次郎「仙蔵!!開けろ!!開けんかぁ~!!!」
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彦四郎「現場の庄左ヱ門さ~ん!」
庄左ヱ門「はい!こちら現場、6年長屋い組部屋前です!先ほど身柄を拘束された立花先輩ですが、今度は6年い組部屋に立てこもっております。
あと1時間半、完全に籠城するつもりの様子です!何か動きがありましたらまたお知らせします!」
捕まったと思ったら、立てこもり。
現在午後4時30分。放送まであと1時間30分。
仙蔵の抵抗は、まだまだ続く…。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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~そんな中、迷子捕獲チームはどうなったかというと…。
食満「仙蔵っ!うちの子の…何がそんなに嫌だというのだっ!!」
作兵衛「・・・。」
もうさっきから荒れ狂ってる用具委員長。すでに迷子など眼中にない。
~救護所では…傷心の文次郎と泥だらけの伊作が話し込んでいた。
伊作「だからあれほど事前に《カレログ》入れときなって言ったのに!」
文次郎「いや・・・プライバシーの侵害に思えてな・・・。」
伊作「もうっ!どうするの?あと3時間もないよ!!」
現在午後3時。放送まであと3時間。
~街中では、情報提供のビラまでまかれる事態に発展していた…。
きり丸「情報提供お願いしまーす!
この眉目秀麗な少年A・15歳ー!!
朝からとある事情で逃走中でーす!
女装して逃走してる可能性も十分にありまーす!
この顔にピンときた方はご一報をー!」
~そして朝から問題の迷子2人はというと…。
左門「ここはどこだー!」
次屋「立花先輩はどこだー!」
まったく違う場所で、同じ時刻に同じようなこと叫んでる2人。そのシンクロ率を別な方向に使え。
そしてまったく逆方向に迷子レーダーが反応して困ってる富松。
もうほんと、特別手当出してあげてください…。
作兵衛「あいつらこんなときにどこ行ってんだー!あと2時間だぞー!」
現在午後4時。放送まであと2時間。
進展はあるのか?
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
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(左門)↑↑ががががーーー!!↑↑
(次屋)↓↓ごごごごーーー!!↓↓
作兵衛「そっちじゃねえ!こっちだーーー!」→→
もうお前ら捜索なんかくんなよ、むしろ尋ね人増やしてんじゃねぇよと突っ込まれそうな迷子常習犯2人。
さっそくあさっての方向に二手に分かれたので、迷子レーダー搭載・富松とその過保護者・留三郎にその捜索がゆだねられた。
むしろこいつらのほうが今日中に見つかるのか…?
現在午前9時。放送まであと9時間。
~主に裏山、裏裏山を捜索中の5年生と下級生
竹谷「なんか焦げ臭いけど…違うか。」
勘右衛門「というより、立花先輩は最上級生なんだから、不用意に火薬系の武器なんか使わないだろ。」
兵助「それにだ。先輩の火薬はもっとハイクラスだから、こんな焦げ臭いにおいとは違うぞ。」
三郎「変装して街中に行った可能性もあるけどな…。」
思案する5年生…すると…
下級生一同「せんぱーーーーい!!!!!」
平太「しんべヱがお弁当もう食べちゃいました…。」
四朗兵衛「金吾がイノシシ用の穴に落ちゃいましたーー(泣)!!」
一平「孫次郎が『この子ダヌキ飼いたい!!絶対飼いたい!!』
って言って放しません!!」
団蔵「虎若がゴルゴにログインしました。」
佐吉「伝七が縞々のジュンコに咬まれましたー!!」
孫兵「むしろジュンコがいません!!」
5年生一同「まてまてまてまてーーーーーー!!!!!!」
兵助「落ち着け!いっぺんにしゃべるな!!えーと…最初はなんだっけ?」
竹谷「しんべヱ!弁当はみんなで食うと約束したろう!!
金吾は今助けに行くから安心しろ!!
孫次郎!!その子ダヌキにも家族がいるんだぞ!
おうちに帰りたいって言ってるから放してあげなさい!!
虎若のゴルゴは日常茶飯事だ!気にするな!!
それはジュンコじゃない!毒のないシマヘビだから大丈夫だ!!
兵助に救護所まで連れてってもらいなさい!!
孫兵!!ジュンコのことはきちんと自分で世話するように
とあれほどいっただろう!!自分で探しなさい!!」
勘ヱ衛門「はっちゃん…将来、土井先生になれるよ…。 …ん?って、あれ?」
勘右衛門「三郎はどこいったーーー!!!」
現在午前10時。放送まであと8時間。
~ここは保健委員会が急きょ設置した救護施設。
何かあった時のためと、保険委員長・伊作が事前に準備しておいた包帯や薬などが、山のように積まれている。
ぐらっ…。
…その山が何の前触れもなく一斉に崩れ落ちた。
乱太郎「先輩!」
左近「伊作先輩…。」
数馬「あぁ…やっぱり…。」
この山を準備した本人は、「捜索途中で怪我して動けなくなった生徒がいると大変だからね!僕は捜索現場をパトロールしてくるよ!!」と言い残し、現場に向かっていた。
となれば、もうお分かりだろう…不運発生の知らせだ。
数馬「この場合は…きっと穴だな。落とし穴とか、蛸壷とか…。」
伏木蔵「先輩…これだけでわかるんですね…。」
現在午前11時。放送まであと7時間。
~そのとき、食堂では昼食の炊き出しが行われていた。
食堂のおばちゃん「忍術学園はどうしてこう急に何か行事があったりと、その当日に変更が多いのかしら~。
仕方ないことだとは分かってるんだけど…もう、今日の夕飯のメニュー変更しなきゃいけないかしら。せっかく新鮮なお魚もらったのに…。」
忍者の学校とはいえ、急な実習だの突然の思いつきだの、何があるかわからない学園の台所を切り盛りするおばちゃん…。
いつもお疲れ様です。
せめて特別手当出してあげてください、学園長。
そして、そんな炊き出しを手伝う図書委員。
きり丸「中在家先輩、割烹着来てどうしたんですか~?捜索行かないんですか?」
雷蔵「先輩は、立花先輩は帰ってくるって信じてるからだよ。きっと。」
久作「6年間の信頼かぁ~。いいなぁ僕もみんなとそんなふうになれたらいいなぁ~。」
長次「仙蔵を信じている…というより、この件に関しては仙蔵は逃げられないということを確信している…。これは過去何度も経験してわかっていることだ…。」
図書委員一同「…。」
本人より、過去の事例を信じる冷静な中在家。
現在午後12時。放送まであと6時間。
~ところ変わってここは街中…。
文次郎「くそっ!こんなことになるならカレログ入れときゃあよかった!!」
…こう嘆くのはいつもギンギン…なはずの文次郎。いまはすっかり疲れ切っている。
ついさっき、『女装して逃走している可能性もある』という情報を三郎より受け取った文次郎。これが運の尽きだったらしい。
市女笠を被った仙蔵らしき女性に声をかけてみたところ、まったくの別人。
しかもおばちゃん(若作り)。
その上、「あなたもいろいろ大変ね…お互いがんばりましょう。」
と言われたので不思議に思ったところ、
この不況のさなかリストラされ、なれないキャッチセールス的なアルバイトをしている薄幸のおじさんと勘違いされ、誤解を解くのにものすごく精神力を使い果たしたらしい。
カレログさえ入れていれば少しはましになったでのあろうか…。
『後悔先に立たず』である。
現在午後1時。放送まであと5時間。
~てんやわんやの大騒動の中、やってることがいつもと変わらない奴もいる…。
藤内「綾部先輩、あと4時間しかないんですよ。蛸壷掘ってないで捜索に協力してください。」
喜八郎「やだ。」
藤内「・・・。」
三治郎(捜索中)「竹谷先輩、伊賀崎先輩はどうしたんですか?」
竹谷(捜索中)「孫兵は自分で飼っているペットの世話で忙しいんだ・・・。(この分だとジュンコの他にも逃げ出してるな…。)」
マイペースな奴は相変わらず、マイペースのようだ。
現在あっという間に午後2時。放送まであと4時間。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
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ざわざわざわ…
利吉「なんだか今日は一段と騒がしい様子ですね。何かあったんですか?」
山田先生「なぁに、大したことはないさ、夕方には片が付く。」
利吉「はぁ…。」
山田先生「その前に、だ…。」
すっと障子の方を向く山田先生…。
山田先生「そこで立ち聞きしている1年は組!!速やかに教室にもどりなさい!!!」
1は一同「はーーーーーーい!!!!!」
だかだかだか…。
山田先生「まったく…油断も隙も無いったら…。あぁ!誰だ!!障子にのぞき穴なんぞ開けた奴は!!」
利吉「父上、今日も忙しくなりそうですね…。」
一方、のぞき穴をあけた張本人たちは…。
団蔵「いや~びっくりした。」
虎若「立花先輩、逃げ出しちゃったみたいだね~。」
きり丸「そりゃ、毎回のようにえらい目にあってんだからさ~
ぬめったり、ねばったり、焦げたり。逃げ出したくもなるさ。」
喜三太「先輩、僕たち(ナメさん含む)のこと嫌がってるのかな…。(しゅん…。)」
三治郎「そんなことないよ~。先輩は喜三太もしんべヱもきっと大好きだよ~。
ただ、湿ってるのが嫌なだけで。」
喜三太「そうかなぁ~。」
三治郎「きっとそうだよ~。
ただ、一緒にいると局地的不運になるからってだけで。万年不運よりましでしょ?」
乱太郎「悪かったね、万年不運で。」
伊助「でも…このままじゃ今日の放送どうなっちゃうんだろう?
楽しみにしてくれる人がたくさんいるようだし、中止ってわけにも…。」
兵太夫「そうだよ!!間に合わなかったら、出番がなくなっちゃうどころか、お茶の間には
『都合により放送を一時中断しております。しばらくお待ちください。』って画面が10分間流れて、テレビの前のお友達が血の涙を流すことになるぞ!!」
伊助「いやそこまで…まあ、その可能性も無きにしも非ずって感じだけど…。」
庄左エ門「これは僕たちも先輩たちと一緒に探しに行った方がいいんじゃないかな?
このままじゃ、しんべヱ・喜三太の出番がなくなるどころか、
日本全国のお茶の間が悲しみと絶望に見舞われる!」
ここまでずっと黙ってみなの意見を聞いていた、は組の頭脳・庄左エ門。ついに立ち上がる!
1年生のかわいいやる気を尊重したくもあるが、お前そんなに先輩たちの捜索が信用できんのか?とも思える行動力。
まだまだ 責任感・使命感<<<<<《超えられない壁》<<<<興味と好奇心 なお年頃。
今回の放送やお茶の間の心配より、面白半分興味半分。そんなお年頃のよい子たちが大人しくしているわけがない。
庄左ヱ門「よし、ここは一年は組として立花先輩捜索に参戦しよう!」
1は組のよい子たち「おー!!」
庄「捜索にいくぞー」
1は「おー!!」
庄「宝禄火矢は恐くないかー」
1は「おー!!」
庄「立花先輩に怒られても泣くなー」
1は「おー!!」
なんだか嫌な予感のする午前8時、放送まであと10時間。
しかしその前に、1時間目から生徒全員がいないという最悪の事態に直面するであろう、土井先生の胃が心配される。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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~長屋廊下~
ばん!
ばばん!
ばばばん!!
八左ヱ門「なんだこれ…。」
視線の先には大量の張り紙
【大至急】
尋ね人
6年い組 立花仙蔵(15)
見つけた方は、六い 潮江文次郎まで。(矢羽根・可)
【お呼びだし】
六い 立花仙蔵様、
至急忍術学園六年長屋にお戻りください。
かわいいお連れ様が2名もお待ちです。
必ず18:10までにお戻りください。
時間厳守です。
『いそぐこどもは ろーかでころぶ』
八左ヱ門「…いや、最後のは関係ないだろ…。」
勘右衛門「立花先輩…予想通り、逃げたんだね…。」
三郎「ついに、私の出番だな!!(脱っ!!)」
雷蔵「うん、三郎は大人しくしてて。」
すぐさま『三郎ブロック』する雷蔵。
兵助「まあ、まだ朝だし…あと11時間もあるぞ。きっと間に合うだろ。」
のんきに構えている午前7時。放送まであと11時間。