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《以下の文章は、2011年9月9日に放送された『同室だからの段』を前に、ツイッターにて発生した『伊作行方不明』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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怒涛の厳禁が終わった…。
落とし穴に落ちた奴・迷子になった奴・迷子を探した奴・焦げた奴・髪がすっぱげた奴など、
いろいろあったが、今年も無事オンエアされることとなった。
もうすでに年中行事と化している面もあるが、忍術学園にとってはここ最近で一番大変なハプニングであった。
雷蔵「あ~…。今日は昨日とうってかわって、平和な朝だね~。」
兵助(ヅラ)「あ、あぁ…。」
竹谷「今日は伊作先輩の回だからな~本人に不運は降りかかるけれど、学園全体を巻き込むような不運は発動しないからな。あの人は。」
勘右衛門「静かだな~。こういう日が毎日続くとありがたいんだけどな~。」
留三郎「そうでもないんだな…。」
5年生「!!??」
…。
竹谷「…食満先輩…。どうしたんですか、その目…。」
驚く5年生の前には…目が腫れぼったいというより、瞼がはれ、目が埋没している留三郎。
留三郎「気にするな…。それより、今日も今日とで、問題が発生したんだ…。これを見ろ。」
昨日、大好きな後輩に指名されなかった等々で一晩中、厠に引きこもっていた留三郎。
地獄の底から響いてくるような鳴き声に下級生は怖がり、上級生は行きづらいという、どっちにしろ厠が誰も使えないという状態になった。
そのあまりの様子に、伊作も本日中の食満回収はあきらめ、一人長屋へ帰った…はずだったのだが。
留三郎「その伊作がいないんだ…。」
留三郎から手渡された紙をのぞきこむ5年生…そこには…。
【大至急】
尋ね人
6年は組 善法寺 伊作(15)
朝から行方がわからなくなっております。すでに学園内にはいない様子。
大至急、心当たりのある塹壕・蛸壷・その他不運の集まるところの情報をお寄せください。
また、見つけた方は 六は 食満留三郎まで(矢羽根・可)
5年生一同「…。」
一難去って、また一難。
今日も捜索が開始されることとなった。
ちなみに現在午前9時、放送まであと9時間
…だが、今日はそんなにみなあわてていない様子。
この状況が一変するのは、この数時間後のことである…。
…な、長かった。
ほんと~に長かった。
事の起こりは9月8日の「指名厳禁の段」、この放送を前に、ツイッターにて『仙蔵逃走中』という素敵なタグをこの日本のどこかにすんでいる素敵な忍たまクラスタさんが作ってくださったことです。
ここからすべてが始まったんです。
(cf:「仙蔵逃走中 まとめてみた」http://togetter.com/li/185392)
たくさんのクラスタさんと一緒にリアルタイムでお話を作っていくのが楽しくて楽しくて…気づいたら書いてました。
途中、いろいろと忙しくなり、ふっと我に返ってみたらもう11月。
すみません。放置しすぎてました。
やっと日の目を見ることができて、うれしいです。
これで、立花先輩は今年の大きな役目を終えたわけですが、ぺこたにはまだやらなければならないことがあります。
それは…次の日、「同室だからの段」の放送を前に、ツイッターにて『伊作行方不明』という素敵タグを見つけてしまい…あとはもうお分かりですね。
現在、がんばって書いてます…。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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【仙蔵逃走中☆その後の舞台裏】
「お疲れ~。」
「お疲れ様で~す。」
竹谷「あれ?兵助、ちょっと髪型変えたか?」
兵助「い、いや、気のせいだろ・・・(…タカ丸さんに見つかったらやばい…シドモド…)」
《庄左ヱ門「鉢屋先輩!久々知先輩のエキストラ出演疑惑が浮上しました!」》
綾部「あれ、結局髪剃らなかったの?」
滝夜叉丸「この美しい髪の毛をどうして切れるだろうか!このカツラをかぶるだけでもずいぶん妥協を・・・グダグダ・・・。」
綾部「ちっ・・・。(面白そうだと思ったのに…。)」
《庄左ヱ門「鉢屋先輩!滝夜叉丸先輩のエキストラ出演疑惑も浮上しました!」》
庄左エ門「怪士丸と滝夜叉丸先輩はカツラだったんだね?久々知先輩は真面目に髪剃っちゃったみたいだけど・・・。」
怪士丸「うん。今日の立花先輩捜索で5年生にはうまく情報が伝わってなかったみたいでね・・・潔くね…。」
庄左エ門「…今日はいろんな人が不運だね・・・。」
エキストラ出演していた3人。今日は朝からの捜索活動などでばたばたし、情報伝達がうまくいかなかったようだ。
あまりの時間のなさに、みんな奔走し、小道具の準備もままならず、「えぇい!!もう時間がない!!髪などまた生える!!! バッサリ」と思い余った者もいたようだ…。
そんな中、絶望の淵に立たされている者が約1名…。
留三郎「うぉぉ~ん・・・あいつらにとって俺は・・・俺は・・・一番じゃないのか!!・・・メソメソメソメソ・・・」
作兵衛「・・・。」
伊作(負傷中)「・・・しばらくそっとしてあげなよ・・・。」
大好きな後輩の大事な忍務に指名されなくて厠で泣いている留三郎。
さらに「食漫先輩を差し置いて、立花先輩を指名したって聞いたら落ち込むだろうから…言いづらかったんです…。」という後輩2人の言葉にさらに傷ついた留三郎。
留三郎「そんな…そんなに言いづらかったのか…なんでも話せるような雰囲気をつくろうと苦心してきたというのに…そんな他人行儀な…メソメソメソメソ…」
「あいつらと…アットホームな雰囲気と…家族のような信頼関係を作り上げたと思っていたのに…そう思っていたのは俺だけかっ!俺だけなのかっ!!」
「うぉぉ~ん…メソメソメソメソ・・・」
…。
作兵衛「…そっとしといて止まる雰囲気でもねぇようなんですが…。」
伊作「まあ…長年の経験と勘でなんとなく頃合いを見計らって回収するからさ…ここは僕に任せて。
落ち着いたら連絡するから、そしたら1年生も一緒に連れておいで。」
作兵衛「はぁ…。」
いつもは頼れる先輩なのに、こと後輩のことになるとなんかのタガが外れる委員長。
作兵衛「(先輩…いろいろ大丈夫なんかな…。
あいつらも変に気ぃ遣ったりせず、正直に話せばいいのに…まったく。)」
とは思いつつも、最上級生2人にかわいがられ、さらに思う存分甘えられる後輩。
…ちょっとうらやましいなと思う、微妙なお年頃の作兵衛であった。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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兵助「どうしたもんか…。」
ちょい ちょい
…とその袖を遠慮がちに引っ張るものが…振り向くと、掃除の妖精・伊助と眉毛をハの字にした金吾の姿。
兵助「? どうした、伊助?」
伊助「あ、あの~、金吾が立花先輩に話がしたいって…。ちょっとの間でいいんです。」
兵助「金吾が?」
伊助「はい。どうしても話したいことがあるって…説得になるかどうかはわからないんですけど…お願いします。」
兵助「う~ん…じゃあ、俺と一緒に長屋の前まで行こう。ただし、危険な場合はすぐに引き返すからな。伊助はみんなと一緒に待っててくれ。」
伊助・金吾「はい!」
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兵助に連れられ、緊張した面持ちで長屋の前に立つ金吾。
まず、兵助が長屋の中の仙蔵に声をかける。
兵助「立花先輩!!1年は組の金吾が先輩にお話があるそうです!!」
さあ。と促され、一歩前に出た金吾。少しためらった表情を浮かべたが、決心したように話し出した。
金吾「あ、あの…立花先輩!今日の回、なんとか出ていただけませんか…。
その…喜三太が…とっても楽しみにしてたんです…。
なのに、今日の朝から先輩がいないって知って…
その上出演を嫌がってるって聞いて…すごく落ち込んでるんです…。
『ぼく嫌われちゃった~…。』って…
しんべヱと一緒にずっと泣いてるんです…。
喜三太…立花先輩のことが大好きなんです。もちろんしんべヱも。
普段は、兵太夫や伝七ばっかりいろんなこと教えてもらってうらやましいって言ってて…。
だから、しんべヱと一緒に年に1回、先輩を独り占めして、かまってもらえるのがとっても嬉しかったみたいなんです。
僕、部屋が同じでいつも一緒だから、どれだけ喜三太が楽しみにしてるかわかります!
いつも前の日までわくわくしてて、連れてくナメさんまでしっかり準備して…。
それで、帰ってくるとほんとににこにこ笑いながら、どんなことがあったかいっぱい話してくれるんです。
ほんとに楽しそうで…。
だから今日、
先輩がいなくなったって聞いて、
嫌われたって思って、
とっても悲しくなっていっぱい泣いてるんです!
僕、あんなに泣いてる喜三太見たことないです!
泣いてる喜三太見てると、僕も悲しいです!!
だからっ!お願いします!!出てきてください!!
おねがいしますっ!!」
…。
バンッ!!
「仙蔵!!」
「先輩!!」
金吾「…せんぱい…グス…。」
仙蔵「金吾…すまなかった。私がどうかしてたよ…。お前の友を思う心に、自分自身が恥ずかしくなった…。
大人しく今日の回に出よう。もう逃げも隠れもしない。私がバカだったよ…。
喜三太にも、しんべヱにも、お前にも…悲しい思いをさせてしまったな…本当にすまなかった。
ただ、これだけは言っておきたい。
私は喜三太としんべヱが嫌いになったわけじゃない。安心してほしい。」
金吾「ほんとですか!」
仙蔵「あぁ…あの2人は大好きだ。」
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三郎「現場の鉢屋です。今日の放送まであと10分を切りました。これより学園長先生よりお言葉があるようです!」
学園長「よいかっ!!忍術学園総力をあげて、今日の厳禁回を成功させるのじゃ!」
忍たま一同「はい!!」
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三郎「現場の鉢屋です。今日の放送まであと1分を切りました。忍術学園のみなさん意気込みをどうぞ!!」
忍術学園一同「勇気100%!!」
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こうして毎年恒例の厳禁回は無事オンエアされた。
お約束通り、仙蔵はお焦げドレッドと化したわけだが…なんだかんだ言って、後輩のことはしっかり守っていた仙蔵。
今回も収録後、1年生2人をなでなでしながら嫌いになったわけではないぞ、大好きだぞ、悲しませてしまってすまんなと謝っている姿が見られたそうだ。
ちなみに、今回の逃走劇でみんなに迷惑をかけた罰として、それ相応の課題が学園長から出されたらしい。
仙蔵がお焦げドレッドからさらに進化し、チリチリアフロとなって学園に帰ってくるのは、その2か月後であった。
《以下の文章は、2011年9月8日に放送された厳禁回を前に、ツイッターにて発生した『仙蔵逃走中』タグをもとにした妄想文です。
ネタの大半はrkrnクラスタの皆様によって支えられております。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで。》
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彦四郎「現場の庄左ヱ門さ~ん!」
庄左ヱ門「こちら現場の庄左ヱ門です!ついに潮江先輩が説得にいくようです!」
伊作「ほら、これ持って!しっかり説得して出てきてもらうんだよ!!僕の明日のメイン回のためにも!!」
乱太郎「お願いします!!明日の僕らのためにも!!」
文次郎「あぁ…。」
保健委員会の期待とともに、拡声器(安心の兵太夫印☆)を渡された文次郎。
深呼吸し、第一声を放つ。
文次郎(拡声器)「おまえはぁ~!すでにぃ~!包囲されている~!観念して~・・・。」
伊作「それじゃ違うって!」
文次郎「そ、そうか…。」
タカ丸「もうちょっと、心情を理解してあげるような言葉のほうがいいんじゃないですか?
僕たちは先輩をちゃんと信じているぞ~ってことを伝えてあげた方がきっと心に響きますよ~。
なんだかんだ言っても、仙蔵君、後輩やみんなのことが大好きなんですから。」
三郎次「そうですよ。さっきのより、そのほうが納得して出てきてくれますよ。」
文次郎「そうだな…。よし!」
文次郎(拡声器)「俺はぁ~!おまえを信じている~!だからこそ~《カレログ》も使わなかったのだぁ~!」
留三郎「バラすなって!」
伊作「あぁ~…もう…。」
一向に事態が進展しないまま、現在午後5時。放送まであと1時間。
…と、ここまで大人しく…というより、「お前は何もするな…。」と長次に止められていた暴君が動き出す!
小平太「そんなことじゃ、日が暮れちゃうだろ!!もっとガツンと行った方がいいと思うぞ!!」
みんな下がってろ!!とみんなを非難させる小平太。
小平太「よし!いくぞ!!」
小平太「いけどんガトリング!!!」
ドガァッ!!!
留三郎「何をするだァーーーーーーッ (用具委員的に)ゆるさん!!!」
文次郎「お前ら、集○社に謝れーーー!!!」
この暴君…そのうちカメ○メ波だって打てるかもしれない…。
…が、そんな暴君の渾身の力を込めた攻撃を受けたにも関わらず…無傷の障子が土埃の中から現れた。
…というより、正確には白い板のようなものが悠然と立ちはだかっていた。
小平太「なんだこれ?」
文次郎「おい!!どうしたこれ!!長屋に何持ち込んだんだ、仙蔵っ!!」
仙蔵「こんなこともあろうかと!部屋中の壁に、吉○石膏のタ○ガーボードを設置しておいた!!」
留三郎「何!?あの音をしっかりカットするあれか!!」
仙蔵「しかも炎も熱シャットアウトだ!!」
文次郎「どうしてそんなもの持ち込むんだ!!時代考えろ!!」
兵助「いやいやいや、もうそんな状況じゃないでしょう…どうします?」
小平太「いいや!まだ手はある!!今度は『いけどんラッシュ』をくらわせば…。」
文次郎「お前はもうちょっと自分の長屋を大事にしろーーーー!!」
揉めまくる6年生。
頭の痛い5年生。
万が一に備えて守りを固める4年生。
下級生を非難させる3年生。
事の成り行きを見守る1,2年生。
現在午後5時30分。放送までもうあと40分。
時間がない。