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2025/01/09

17歳のホワイトデー事情

≪以下の文章は世界が一巡、二巡した後ぐらいのお話です。完全なる我が家設定です。
 あと、イタリアの風習や文化などいろいろ無視しております。訴えないで☆≫

☆我が家設定
 ・原作終了後なのに、みんな生きてる。
 ・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
 ・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてるんだな。
 ・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
 ・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」


=============================================

≪ナランチャとフーゴでホワイトデーです。
 特にやましいことは何もありませんが、甘さも何もありません。
 むしろ『母ちゃんと小学生の息子』状態です。
 そんなナラ&フーなど認めん!という方は、閲覧を控えてください。≫

=============================================


ナラ「たっだいまーーー!!!おやつーーー!!!」

帰宅と同時に冷蔵庫に直行する、ナランチャ。お前、ほんとに17か?
と、その前に立ちはだかる、穴スーツ。

フーゴ「ナランチャ、ちょっと待ちなさい。」

ナラ「??なーに?
   あ!!『帰ったら おやつの前に 手洗い・うがい』か!!」

フーゴ「それもありますが…。
    あなた、今日も上着、学校に忘れてきましたね…。」

ナラ「あ゛っ…!!」

フーゴ「まったくもう!!何回目だと思ってるんですか!!5回目ですよ!!5回目!!」

ナラ「え~~~だってよぉ~。朝は寒いけど、昼になると脱いじまうんだよ~!
   特に昼休みにバスケなんかすると暑くてよぉ~!」

フーゴ「だからってって何回も忘れていいわけないでしょ?
    それに、もう明日着ていく上着ありませんよ?
    あなたのお気に入りのパーカーも、僕があげたカーディガンも!!
    全部学校のロッカーの中です!!
    明日からは、寒くても上着なしで登校してもらいますからね!!」

ナラ「え゛っ!!」

フーゴ「嫌なら、明日こそは全部持ってきてください。
    学校のロッカーの中にも、もう入りきらないでしょう?
    どうしても忘れるというのであれば、前に言った『これ』を使わせてもらいますよ!」

ナラ「えっ!!それは嫌だよ!!かっこ悪いもん!!」

フーゴの手には、最終手段の緑のノート…。
表紙の下には

『  ねん  くみ  なまえ  』

ひらがなで、名前を書く欄がある。
明らかに、小学生用だ。

フーゴ「でしょう?高校生にもなって『れんらくちょう』なんて嫌でしょう?
    女の子にも笑われますよ?」

ナラ「うぅ…。」

フーゴ「嫌なら、忘れ物をしないでください!」

ナラ「でもよぉ~今日は大目に見てくれよ~。
   帰りにこれ買ってくるので、頭いっぱいだったんだからさ~。
   そんな上着のことなんて、覚えてる隙間なかったんだよ~。」

フーゴ「?」

ほら!!と差し出すナランチャの手には…
オレンジの包装紙に茶色のリボンがラッピングされた箱。

フーゴ「何ですか、これ??」

ナラ「何って、今日はホワイトデーだろ!!」

フーゴ「いや、そうですが…バレンタインに君にチョコあげた記憶はないですよ。」

ナラ「フーゴにはいっつも面倒見てもらってるからな!!その感謝の気持ちだよ!!

   バレンタインによ、クラスの女子が女の子同士でもチョコあげててさ、不思議に思って聞いたら、
   いつもお世話になってる人にも感謝の気持ちを込めて渡していいんだ、って言っててさ。
   そんとき思いついたんだ。フーゴにあげようって!!


   とはいっても、俺は女の子じゃないからな。ホワイトデーに渡そうと思ってたんだ!!
   大変だったんだぜ~~!一か月も覚えてるの!!」

フーゴ「…。」

毎日の僕の小言は忘れる癖に、どうしてこういうことはしっかり覚えているのか…。
その容量を別の方向に使ってほしいと、いつもだったら思うが…。
今日は、一か月も自分へのプレゼントを覚えていてくれた、その気持ちがとてもうれしい。

フーゴ「ありがとうございます。
    お返しは次のバレンタインに、とはいきませんから、
    近いうちにごはんでも驕りますね。」

ナラ「うん!!そうしてくれよ!
   さすがに1年後なんて、俺覚えてないからな!!
   あぁ~良かった!今日まで忘れずにいて!
   明日からは脳みそにも余裕ができるぜ!!」

フーゴ「おや、1年たったら僕にあげたこと、忘れてしまうんですか?

    僕はいつまでも覚えてると思いますよ。
    君の感謝の気持ちがとてもうれしいんでね。


    それに対して君の方は…いつまで僕のことを覚えていてくれることやら…。」

ナラ「いや、別にフーゴへの感謝の気持ちを忘れるわけじゃねぇよ!!
   フーゴのことは全部、いっつも覚えてるよ!!」

フーゴ「本当ですか?」

ナラ「当たり前じゃん!!」

フーゴ「じゃあ、明日からは僕の小言も覚えていてくれますね?
    上着、必ず持ってきてくださいよ。」


ナラ「えっ!あ、うん…。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

…が、次の日。
案の定、上着を忘れたナランチャは、
しばらくジャポニカ『れんらくちょう』のお世話になることとなった。


数日後、フーゴは、今日も今日とで、
帰ってすぐ、冷蔵庫に「おやつ特攻」しかけたナランチャを捕まえ、
手洗い・うがいさせ、連絡帳を受け取った。


中身を確認し、ノートを閉じたフーゴは…。
表紙に書いてある落書きに、これ以上ないほど脱力した…。


『なんや (ねん) どこの (くみ) や (なまえ) ゆうてみい』

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2012/03/14 *jogio小説* Comment(0)

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