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2025/01/10

【5のろの奇妙なRKRN その10】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》

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ごぉぉぉっっっ!!!!!!




焦げた。見事に焦げた。


真っ赤な炎が一瞬に来て去り、
あたりには真っ黒で、黒い煙がもくもくと漂っている。


雷蔵(???)


いったい何が起こったかわからない。
目の前にいた同級生たちは真っ黒になって気絶している。
自分は…無傷だ…。


三郎「心配ないよ。見た目は派手だけど、誰も死んでない。
   火傷してたとしてもそんなひどくない。すすがいっぱいついてるだけさ。」


いつの間にか、横にいたのは…。


雷蔵「!!」

三郎「雷蔵、よく頑張ったね。
   よく耐えて…よく勇気を出したと思うよ。」


が、当の雷蔵は真っ黒になった目の前の状況を心配していた。


雷蔵「…さ、さぶろう…?これ…大丈夫なの…?」

三郎「大丈夫だよ。誰も大きな怪我しちゃいないって。

   大体、許しておくわけにもいかなかっただろう?
   私もナメたこと言われて、個人的に許せなかったからな。」


そうだ…。
こいつらは自分にも、作兵衛にも謝らなかった。
挙句、みな言い逃れしようとし、
1人は三郎まで侮辱した。


三郎「…余計なことしたかな…。」

三郎が珍しく不安げな目で様子をうかがっている。
その表情に、雷蔵は穏やかだが、毅然とした声で答えた。

雷蔵「いや、三郎が来なかったら、僕が思いっきり殴ってたよ。
   それぐらい、許せなかった。

   言いたいことは言ったし、これで先生に怒られたとしても、何の後悔もないよ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それから、いろいろ大変だった。

その直後、騒ぎを聞きつけた先生方が駆けつけ、
案の定、2人は同級生たちと一緒に先生に注意を受けた。

しかし、事前に作兵衛の件が留三郎から伝わっていたらしく、雷蔵と三郎はその時の喧嘩について注意を受けたのみでそれ以上のお咎めはなかった。
反対に、同級生たちはさらにお説教を喰らうとみえ、その場に残るよう言い渡された。

職員室から、一足先に解放された雷蔵と三郎。
並んで廊下を歩く。


やっと緊張感から解放され、全身の力が抜ける。
今日は朝から同級生に話をつけると決心していたこともあり、力みっぱなしだった。

そういえば…。

ほっとしたと同時に、疑問がわいた。
雷蔵は歩きながら、隣の三郎に声をかけた。


雷蔵「そういえば、さっきのあの炎、どうやって出したの?
   かなり大きな炎だったけど…。
   立花先輩だったらともかく、僕らには扱いきれないような技だったじゃないか。
   またどんな仕掛け作ったのさ?」

三郎「それは、私自身の能力だよ。
   種も仕掛けもないさ。」

雷蔵「へっ??
   あれが??」

三郎「うん。
   それより雷蔵、君に良い知らせがあるんだ。」

雷蔵「? なに??」


ぴょんと、三郎は雷蔵の前にたち、
いたずらっぽく、
にっこりと笑いながら、
こう告げた。


三郎「おめでとう、雷蔵。
   今日から君もスタンド使いだ。」

雷蔵「えっ?」

三郎「実は私はスタンドだ。
   雷蔵、君のね。」


スタンド――?

中在家先輩のゴールデン・リヴァーが思い出された。

あんなものが自分にもあったのか?
しかも…三郎が??




いや、ちょっとまて。





あまりにも突飛すぎだろう。
それに理解が追い付かない。
それとも三郎お得意のたちの悪い冗談か?
いや、それにしちゃ冗談が過ぎる…。

ぐるぐると考えが頭をめぐる。
雷蔵は硬直したまま、自分と同じ顔を見つめた。


雷蔵「…。」

三郎「……。」


くるっ

急に回れ右する雷蔵。


雷蔵「………。
   …部屋帰って寝よう…。」


三郎「…。
   寝て起きても、夢じゃないよ…。」


振り返り、また無言で同じ顔を見つめる。


雷蔵「…。」

三郎「……。」


くるっ
また回れ右する雷蔵。


雷蔵「…じゃあ、医務室行ってくる…。」

三郎「まてまてまて!
   新野先生も、幻覚じゃないって言うと思うよ!!
   っていうか、そんなに嫌なのかい!?」

雷蔵「嫌だというより、理解がおっつかないよ!!
   大体今まで友達として一緒にいた人が、実はスタンドでしたなんて!!
   突飛すぎるだろ!?」

三郎「そんなこと言ったら、食満先輩なんかどうなるのさ。
   『メンコイ・ヨーグ』だぜ?」

雷蔵「あぁ~…。
   どこにいても、用具委員の後輩呼べるやつね…。
   大体はおやつの時間に、作兵衛呼ぶのにしか使ってないみたいだけど…。

   …って、そういう問題じゃない!!

   あれさ!
   これで!
   それだよ!!
   それでもって!!
   …えぇ~とぉぉ…。」

忙しなく身振り手振りしながら、しゃべる雷蔵。
誰が見ても明らかに混乱していた。

そして、そんな友人を見た三郎は…。
珍しく自分の言動に素直に反省した。

三郎「…。
   うん、ごめん。
   ほんと、ごめん。
   雷蔵、とりあえず、落ち着いて話そう…。」

あわあわし続ける雷蔵の手を引き、三郎は自分たちの長屋へ向かう。
ただでさえ迷い癖のある友人の思考回路をショートさせるには、十分すぎる一言だったらしい。

…この分じゃ、落ち着くまでしばらくかかりそうだ…。

雷蔵に対して、不用意な発言には気を付けようと、
つくづく身に染みて思った三郎であった。


>>NEXT

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2012/11/01 ♪忍たま小説♪ Comment(0)

【5のろの奇妙なRKRN その9】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》

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タッタッタッタッ


廊下を毅然と歩く。

雷蔵はもう決めていた。
その決心は顔にはっきり出ているのだろう。
今、自分がどれだけ険しい顔をしているか…
すれ違う生徒たちの、はっと驚く顔を見れば十分わかる。


雷蔵「…。」


雷蔵は、言わなければならないと決心していた。
自分への侮辱と、作兵衛への暴力に対して、言ってやりたいことがたくさんあった。


雷蔵「……。」


今、教室にはいつも陰口を言っているグループがいる。
作兵衛を殴った奴もいる。


行かなければ!!


教室の入り口に立つ。
中からは、用のある同級生の声が聞こえる。


行かなければ!!


勢いよく戸をあけようとした。
…が、いざ実行しようとすると思うように足が進まない。

恐い

誰かと一緒に来てもらえばよかった…。
八左ヱ門がいたらどんなに心強かったろう。
三郎がいたらどんなに安心しただろう。


(恐くて勇気が出ない。
 恐さがなくなれば、勇気が出るのに…。)


ふと、作兵衛の顔が浮かぶ。

―――俺の生意気のせいで怪我したんですから、俺が片つけます。
   『あいつ自分じゃ勝てないから食満先輩連れてきた』なんて言われたら、悔しいですもん。



自分を強い口調で諭してくれた先輩の顔が浮かぶ。

――――自分がどういう人間でありたいか、よく考えるんだ。


優しく慰めてくれた、無愛想な先輩の顔。

―――――意見を周りに示すには、勇気がいる。
     その勇気を湧き起こすのは…ほかならぬ自分だ。



そして、自分と同じ顔。

――――――私は、これからも、いつだって雷蔵のそばにいるよ。



(…恐くて…恐くて勇気が出ないんじゃない!!

 恐れを知らないのは勇気じゃない!!
 恐れを腹にしっかり納めてから、出せるものこそ、勇気なんだ!!


 そして…僕には、何があろうと僕を信じてそばにいてくれる人がいる!!
 

がらっ


…つかつかつか



「…!」
「…?」


急に、まっすぐ自分たちを見、近づいてくる雷蔵を見て、
身に覚えのある者たちは固まった。

その者たちの前にたち、雷蔵ははっきりと言った。


雷蔵「君たちに言いたいことがある。
   僕に対する陰口や嫌がらせをやめろ!」

「…!!」
「……。」

雷蔵はある生徒の顔をきっと見る。
クラスの用具委員、作兵衛を殴った生徒だ。

雷蔵「それと、君は昨日、作兵衛を思いっきり殴ったね。
   ひどい怪我だったよ!
   作兵衛に謝ってこい!!」

「…っ。」

相手はふっと、気まずそうに眼をそらした。
言い逃れ出来ないとわかったのか、下を向いて黙っている。
…が、そのほかの者は不満げに抗議してきた。


「いや、下級生殴ったのはこいつだけどよ、俺はなんも関係ないじゃないか。」
「そうだよ、なんでこいつのせいで俺まで変な疑いかけられるんだ?」
「大体、俺はなんも言ってねーよ。陰口なんて…はっきり聞いたのかよ!!」

雷蔵「はっきり言ってないから証拠にならないなんて理屈はないぞ!!
   周りのみんなに聞いても、十中八九、僕の悪口だってわかる!
   お前たちは卑怯だ!
   自分勝手に人を傷つけて!しかも責任をとろうとしない!!卑怯だ!
   挙句、『俺は』『俺は』なんて、この期に及んで責任逃れか!?」

「だって、俺は関係ないだろ!!」

『俺は』
『関係ない』
だって?
きっ!と、そいつの方をきつく睨み付ける。

雷蔵「なんだよ!いつも一緒にいるわりには『俺たち』とは言わないんだな!!」

「うっ…。」
「…。」

1人、言葉に詰まる。
1人、うつむく。

が、あとの1人は構わず反撃してきた。

「言い方なんか関係ないだろ。
 そんなこと言ったら、お前だって人のこと偉そうに言えんのか?
 お前みたいなとろい奴、他の奴にムカつかれてると自分で思わねえのか?
 特に三郎なんか頭いいんだから、一応学級委員だからってお前と仲良くなんかしてても、腹ん中じゃどう思ってるかわかんないぜ!!」


――なんだとっ!!


がしっ!!


思わず、そいつの胸倉をつかんでいた。
腹の中から火柱が立つ。
大切な者を侮辱され、全身から炎が噴き出すようだ。


――こいつは許せない!!絶対に叩きのめす!!


思わず雷蔵は、そいつの胸倉をつかんで締め上げていた。


雷蔵「おいっ!!訂正しろ!!」

「なんだよ!苦しい!
 てめぇ!殴る気じゃねーだろーな!!」

雷蔵「三郎はお前なんかと違う!!
   お前に何が言える!!」

襟首を締め上げ、感情のままに壁に相手を思い切り打ちつける。

雷蔵「三郎はっ!!
   僕を信じてくれてる!!
   だから一緒にいる!!
   お前に同じことができるか!?

   僕がいるから、三郎もいてくれるんだ!!」


そう叫んだ時、

目の前が真っ赤な炎に包まれた。



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2012/10/20 ♪忍たま小説♪ Comment(0)

【5のろの奇妙なRKRN その8】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》

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次の日…。

生徒たちが起きだし、活動し始めるころ、
朝もやの残る薬草園では、せっせとはたらく2つの姿があった。
1年は組の数馬は、4年は組の伊作とともに、薬草摘みに来ていた。

腫れに効く薬草を摘みながら、ふと、伊作は数馬に声をかけた。

伊作「数馬、作兵衛は大丈夫?
   痛みでご飯が食べられないとかはない?」

数馬「あぁ、作兵衛なら大丈夫ですよ。毎食、残さず食べてます。
   『あんな奴に力で負けるなんて悔しい!
    もっと大きくなって強くなれるんなら、意地でも食ってやる!!』
   って、根性で完食してますからね。」

伊作「作兵衛らしいね…大したもんだよ。」

数馬「…あの、食満先輩には…。」

伊作の返答を伺うように、遠慮がちに数馬は尋ねた。

伊作「…留三郎はね…一応このことは知ってるよ。
   けど、彼らに処分を決定するのは、先生だ。
   同じ立場の忍たまである留三郎が判断をすることじゃあない。
   いくら後輩がかわいくても、そのくらいのことは分かっているさ。」

…。

ふと、今度は数馬がポツリと声をかけた。

数馬「…伊作先輩…。」

伊作「ん?」

数馬「僕…なんか不公平な気がします。」

伊作「不公平?」

数馬の薬草を摘む手が止まり、
うつむきながらポツリポツリと話し出した。

数馬「…だって、作兵衛も不破先輩も、何も悪くないじゃないですか。
   少なくとも、僕から見たら2人とも、なんにも悪いことしてないです。
   そりゃ、作兵衛の言ったことは生意気だけど…。
   あんなひどい怪我させられたり、からかわれて毎日嫌な思いさせられたりする理由がありません。

   なのに、相手の方は僕たちから責められないし…
   そのグループ全員を、先生から叱ってもらったとしても…
   みんなで怒られたら真面目に聞かなかったり、反省しなかったり、
   挙句の果てには開き直ったりするし…

   多分、そんなことする人はみんなでやれば怖くないというかなんというか…
   そういうことがなんとなく分かってるから、自分は悪くないって逃げられるって思ってるんだろうけど…
   ……ずるいなって…

   …正直、僕、作兵衛を殴った3年生の先輩も、怪我して医務室に来なくてよかったと思ってるんです。」

伊作「どうして?」

数馬がさっと顔を上げた。
うつむいていた目が、まっすぐ伊作を見る。

数馬「だって!手当てなんてしたくないじゃないですか!そんな人!
   新野先生はいつも『敵味方関係なく、病人や怪我人を助けなさい』っておっしゃるけど、
   僕、悪い人は助けたくない!どうして良い人だけ助けちゃいけないんですか?」

伊作「…。」

優しく、穏やかな上級生は、まっすぐに自分を見据える後輩の目をじっと見つめた。
この、いつも笑顔を絶やさない後輩は…

今、怒っている。
理不尽だと、怒っている。

伊作(その気持ちは当然だ…でも…。)

3つ上の、優しい先輩は困ったように笑い、
応えた。

伊作「…難しい質問だね…。確かに僕だって嫌だなと思う奴はいる。
   正直、助けてなんてやりたくないと思うことだってあるさ。
   でも、仮に両方が怪我をして医務室に来たとして、数馬が作兵衛しか手当てしなかったら…。
   どうなると思う?」

数馬「…。」

伊作「3年生たちは不満に思うだろうね。
   たとえそれが自分たちの行動が原因だとしても、まだまだ彼らも子供だから、
   自分勝手な不満を募らせるだろうね。
   そうしたら、その不満の矛先はどこに向かう?
   数馬にはもちろん、作兵衛や雷蔵にも向かってしまうだろう?」

それじゃ、困るだろう?
そう問われて、数馬はうなずいた。
しかし、まだ納得した目ではない。

伊作「これは僕の考えだけどね…。
   そもそも人間はお互いに認め合い、より良い行いができるよう協力して生きていく生き物だと思う。
   もしそうでなかったら、憎しみ合ったり敵対することに、悲しんだり苦しんだりすることはないだろう?

   逆に、自分勝手な欲求を満たそうとしたり、虚勢を張って自分をよく見せようとしたって、
   人間が自分勝手に、見栄っ張りのままで生きていくことができないから、不満が募るんだ。

   僕は能力のせいか、性格のせいか、他人の心に共感しやすいから人の苦しみに気づきやすいのだけど…。
   苦しみや不幸だと思うことには原因があって、その原因は様々だ。
   いろんな原因があるからこそ、その人自身を責めることができないようなことだってある。
   一見悪い人に見えても、その理由が家族のこととか、自分ではどうしようもない状況だったりね…。

   大事なのは、その苦しみの原因がどこにあるか、自分自身で気づいて改めていくことだ。
   そして、その人がどうしても一人ではできないことがあったなら、
   周りの人間はそれを手助けしてあげることが必要だと思ってる。
   
   そして、本当に悪い人とは、自分勝手な欲求を満たそうとして、それが満たされないことに不満を持ち、
   不幸だと主張している人のことだ。
   その上、その心を改めず、自分に都合のいいことだけを言う人しか付き合わず、
   自分と違う人や弱い立場の人を侮辱する者のことだ。
   …少なくとも、僕はそう思ってる。」

数馬「…でも、それでも…なぜ助けなきゃいけないのかわかりません。」

悔しそうに俯き、数馬は唇をかんでいる。
その後輩の視線を合わせるように、伊作はかがんで、優しく肩に手を置いた。

伊作「…助けられたとき、人は助けた人に感謝するよね。それが人間だ。
   そして、自分の行いを振り返ったり、より良い行いをしたいと思うはずだ。
   それが、自分の苦しみの原因を見つけ、改めるきっかけにもなるんだよ。
   気づいて改められるなら、そのきっかけは多いほうがいい。

   ただ、そのことに気づかなかったり、気づいても眼をそむけ逃げるような人間なら…
   いつか助けてくれる人も、信じてくれる人もいなくなるのさ。
   そうなったら、その人は人として一番不幸な人生を送るしかないんだよ。」

数馬「…。」

ゆっくりと顔を上げる数馬。
まだ眉毛を八の字にはしているが、悔しさはだいぶ薄まっている。

それを見、伊作は安心したように、
にっこりと笑った。

伊作「まあ、僕も君も、ここにいるみんなは、今はまだまだ未熟な人間だ。
   今からいろんなことを経験するなかで、正しいこともすれば、間違ったこともする。
   間違ったときには、それを認め、そこから自分はどうすべきだったのか考え、正しい心を学ぶんだ。
   そして、生きていくうえで大切な、自分で自分のことを決める力を養っていくんだよ。」

数馬「…。」

伊作「大丈夫?ややこしい説明だったかな?」

数馬「いいえ。
   全部分かったとは言えないんですけど…
   たぶん…僕…ひとつ、間違ったことを言ってたと思います。」

そういうと、数馬はちょっと考え、
伊作の目を見てこう続けた。

数馬「自分が『良い』と思った人しか助けないっていう考えは…僕の勝手な考えですね…。
   …僕、『嫌な人』を助けなきゃいけなくなったとき、どうしたらいいのか…
   まだよくわからないけど…ちゃんと考えてみます。」

伊作「うん。そうしてもらえると、僕もうれしいよ。
   ゆっくりでいいから、自分の考えを持てるように…ね。」



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2012/10/19 ♪忍たま小説♪ Comment(0)

【5のろの奇妙なRKRN その7】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》

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廊下をうなだれて歩く。


と、不意に声をかけられた。


留三郎「おい、不破。」

雷蔵「食満先輩…。」

留三郎「ちょっと話が合ってな…俺の部屋まで来てもらってもいいか?」

雷蔵「はい。」


留三郎に連れられ、4年長屋の一室に入る。
ちょうど同室の伊作は今は不在のようだ。

雷蔵を適当なところに座らせ、その正面に留三郎が、
険しい顔をして座る。


留三郎「話というのは…作兵衛の怪我のことだ。
    …あれ、どこの誰にやられた?」

じっ、と答えを雷蔵を見つめる留三郎。
まっすぐ雷蔵を射る、鋭い目つき。
さっきのチャンバラ野郎とは、全然違う。
嘘やごまかしなど見逃さない、鷹のような目だ。


留三郎「作兵衛は同級生と喧嘩したと言っていたが…本当は違うんだろ?」


この人にごまかしは通用しない。
なにより、本気で作兵衛のことを心配してくれている。
そんな人に、嘘はつけない。

けれど、作兵衛は、自分で解決したいからと口止めしてきた。
ここで簡単に「はい、そうです。」と打ち明けるわけにもいかない…。

雷蔵「…。」

黙りこくっている雷蔵を見て、何かを察したのか、
留三郎はふぅと一息ついてから話し出した。

留三郎「…作兵衛に口止めでもされたか?
     どうも一本気というか、まじめすぎるというか…。
     あいつにはそんなとこがあってな。まあ…わからんでもないが。

     ただ、これに関しては、作兵衛一人の力や1年生たちの力で解決できることではない。
     本人の考えは真っ当だろうし、尊重してやりたい気持ちは俺も十分に理解している。
     ただ、それは本人たちに解決できる力が備わってからだ。
     それまでは誰かが影から支えてやることが必要になる。

     俺だって、別におおっぴらに関わろうって気はさらさらない。
     もちろん相手の上級生にも真正面からどうこうしようという気はない。
     必要なところだけ手助けしようと考えている。
     …だから、何があったか…それだけでも教えてくれないか?」

雷蔵は黙って、その言葉を読み込んでいた。

―――この先輩は、もうすでに僕たちが何を話したのかお見通しだ。
そして、僕たちの気持ちをきちんと考えてくれている。
たとえ腹に据えかねるようなことがあっても、自分の感情だけで問題に首を突っ込む人ではない。
きちんと話せば、きっと作兵衛の意思を尊重してくれる。
むしろ、下手に嘘をついたり隠し事をする方が、余計なことなのかもしれない。

雷蔵は、そう決めて
口をひらいた。

雷蔵「気づいてましたか…。」

留三郎「当たり前だ。
    作兵衛の手には、自分から殴った時に出来る傷がなかった。
    同級生との対等な喧嘩だったら、あの作兵衛のことだ、必ずやり返してるだろ?
    あんな怪我するまで喧嘩するんだったら、体のあちこちにすり傷や泥がついているものだし、相手も同じくらい怪我しているはずだから一緒に医務室に来ているだろうさ。
    それが一切ない。作兵衛の顔面のあの怪我一つだけだ。
    …俺の見たところじゃ…上級生に一方的に殴られたんじゃないか…?」

…。

やはり、さすがだ。
すべてお見通し、だったのか。


雷蔵「…そうです…。」

留三郎「詳しく聞かせてくれ。」


雷蔵は、かくかくしかじかと、今回の件について語った。
その間、留三郎は険しい顔で聞いていた。
一通り、説明を聞いた後、留三郎は額に拳を当て、しばらく黙っていた。

留三郎「…つまり…うちの3年生が最近お前にちょっかい出していて、
    それに対して、作兵衛が意見したところ、逆上したそいつに殴られたということか…。」

雷蔵「…はい。」

留三郎「…う~ん…。」

雷蔵「本当にすみません…僕がもっとしっかりしていたら…。
   作兵衛が怪我をしたのは…僕の弱さが原因です。」

留三郎「…いや、悪いのはうちの3年だ。
    いつも注意してはいたんだがな…どうもあの性格だとなかなか成長しないようだな…。
    それに、作兵衛には作兵衛の主張があって、その結果衝突しただけだ。お前のせいじゃない。」

雷蔵「でも…僕があの時迷わなかったら、八左ヱ門も突っかかっていかなかっただろうし…。
   そもそも、僕がちゃんと話し合うなりして解決して、
   また仲良くなっていれば、こんなことには…。」

留三郎「おい、それは違うぞ。」


急に、留三郎の口調がきつくなった。
留三郎の手が、雷蔵の肩を両手でぐっとつか。
そして、まっすぐ、強い目で雷蔵の目を見ている。


留三郎「お前は勘違いしている。
    話し合いだとか、仲直りだとか、そんな話ではない。
    今のお前の状況はな、あいつらに『ナメられている』んだ。

    いいか、ナメられるというのは大変なことなんだぞ。
    相手を見下し、すべてを否定し、暴力で従わせることまで正当化する行為なんだぞ。
    お前はそれを甘んじて受けるのか?

    それに、自分をナメた相手を見返すというのは、もっと大変なことだ。
    完膚なきまでに叩きのめして、『こいつには絶対に勝てない!』と腹の底から思わせなければ、
    一生ナメられ続けることになるんだ!!

    お前は優しい人間だから、きっと相手を傷つけることや争うことが嫌なのかもしれないが…、
    今のお前の状態は間違いだ。
    
    他人を思う心は尊い。
    が、自分自身を大切にすることも、同じくらい重要なことだ!!
    そして、自分の尊厳を守れるのは、他ならぬ自分なんだぞ!!」

留三郎の強い目線に驚きながらも、おろおろと雷蔵は言葉を返す。

雷蔵「そう…そうですね…。
   僕…しっかりしなきゃ…。
   作兵衛みたいに…。
   強さが足りないんだ…。」

違う!!

するどい声。
肩におかれた手に力がこもる。

留三郎「お前は強い!十分強い!

    お前に足りないものがあるとすれば、自分の尊厳を守り、主張する勇気だ!!

    これは誰にも奪うことのできない権利だから、遠慮なく主張していい!!
    もしそれを否定して暴力に訴えてくるやつがいたら、そいつは逆に自分の権利を暴力で奪われても文句はない
    と言っているようなものだ。
    ただそいつらと同じことをやれとは言わん。
    他人の人としての存在を否定したら、奴らと同じだ。
    
    非難されるのは、その『人』じゃない。『行為』と『精神』だ。
    その卑劣な行為と未熟な精神を軽蔑し、突き放してやれ。
    それが、やり返すってことだ!!」

雷蔵「…やり返す…?」

留三郎「あぁ。まあ俺の意見は少し極端かもしれないがな。
    だが、世の中にはお前のように優しく強い人間ばかりではない。
    卑怯で弱い人間もごまんといる。
    そんな奴は自分が非難されないと思うと、付け上がって自分勝手なことをやり始める。
    そんな奴に、いいように自分の生活や人生を引っ掻き回されてみろ!!
    お前も、お前の周囲の人間も、皆が不幸になるんだ!!

    それを阻止するためには、自分の意見をしっかり持ち、主張する勇気がいる。

    雷蔵、お前はその考えがまだ未熟なだけだ。
    いいか、自分がどういう人間でありたいか、よく考えるんだ。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


その夜、雷蔵は三郎と話し込んでいた。
八左ヱ門は、疲れていたのか、2人が風呂から戻ってきたときには、
もうすでにぐっすり眠ってしまっていた。

寝息を立てる八左ヱ門を起こさないように気を付けながら、
雷蔵は留三郎に言われたことを三郎に話した。


雷蔵「だけど、なかなか難しいことだよね。
   『自分がどういう人間でありたいか。』って…。
   なんだか、ますます迷いそうな気がしてきたよ…。」

三郎「…ふ~ん…食満先輩は『武闘派』って言われるくらいだからな…。
   ちょっとその意見は突飛な面もあるかもしれないけど…。
   自分の意思をしっかり持つという意見には、私は賛成だな。
   やっぱり、自分の考えが分かっていないと、なかなか人に意見することなんてできないもの。」

雷蔵「そうだよねぇ…う~ん…僕はどういう人間になりたいんだろう?
   ……う~~~~~ん…。」

いつものように『悩みスイッチ』が入ってしまいそうになった雷蔵。
その思考をひとまず止め、三郎は今日はもう遅いから寝ようと促した。

明かりを消し、布団に入って、眠気を待つ…。

三郎「雷蔵。」

不意に暗闇から三郎の声がした。

雷蔵「なに?」

三郎「私は雷蔵が取っ組み合いの喧嘩をしようと、先生に言ってしかるべき処罰をお願いしても、
   雷蔵の決めたことを応援するよ。
   だって、雷蔵はあいつらみたいに卑怯なマネや後ろめたいようなことする人間じゃないと信じてるからさ。

   私は、これからも、いつだって雷蔵のそばにいるよ。
   おやすみ、雷蔵。」


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2012/10/18 ♪忍たま小説♪ Comment(0)

【5のろの奇妙なRKRN その6】

《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》

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…とことことこ
…てくてくてく

廊下に2人分の足音が響く。
雷蔵は医務室から、1年長屋へと作兵衛を送っていた。

作兵衛は、恐縮していたが、雷蔵はどうしても自分で送っていきたかった。

部屋に入り、替えの布や薬を渡しながら、改めて作兵衛の顔を見る。
思いっきり、手加減なしに殴られたようだ…
幼い顔の半分を覆う大きなシップの下からは、赤黒く変色した肌が見えている。
見ているだけで、悲しい、やりきれない気持ちになり、
雷蔵はすまなそうに話し出した。


雷蔵「…大丈夫?作兵衛?
   …ごめんね、変なことに巻き込んじゃって。

   あの人…君の委員会の先輩でしょう?
   これから委員会で大変じゃない?」


作兵衛「いいんですよ!あの人、委員会でも他の人の悪口ばっかり言ってるんで、俺嫌いだったんです。
    大体、あんな卑怯な奴、俺の先輩じゃないです。

    自分一人じゃ何もできないくせに、人の揚げ足ばっかりとって…。
    たまに誰かが何か変わったもの作ったりすると『なんだよあれ?普通あんなもの作んないだろ~。』なんて、
    文句ばっかり言って、いいところを褒めようとしないし、
    『普通はしない』とか『普通は普通は』って、
    一見正しそうなこと主張して、俺らに押し付けようとするんです。
    自分でしっかり考えた意見なんて、言ったことないんです。

    …でも、いくら嫌な人だからって、生意気な態度とったのは俺ですから…。
    俺の責任です。
    だから、不破先輩が気にすることないんですよ!!」

…。


雷蔵(強い子だなぁ…。)

作兵衛は顔こそ腫れあがっているが、にかっと笑っている。
今までのうっぷんを晴らしたかのようで、さばさばと話していた。


作兵衛「あ、でも!お願いがあるんですが…
    食満先輩には言わないでほしいんです。
    先輩、俺が喧嘩したりすると結構厳しいんですよ。

    それに上級生にいじめられたとかなると、誰にやられた!!って、
    相手を探してとっちめようとするんですよ。
    なんだかんだ言っても、心配してくれるみたいで…。

    でも今回は、俺の生意気のせいで怪我したんですから、俺が片つけます。
    わざわざ先輩に出てもらうなんて、恰好悪いし、
    『あいつ自分じゃ勝てないから食満先輩連れてきた』なんて言われたら、悔しいですもん。
    自分の尻ぐらい、自分でふきますよ!!」


作兵衛はまっすぐこっちを見つめている。
彼の言っていることには彼なりの筋が通っている。
もし、同級生だったり、対等な相手ならそうしてやるのが、一番いいのだろう。

だが、間違っているとはいえ、相手は作兵衛にとって上級生だ。
力で勝てる相手ではない。
返り討ちに遭えば、今日よりひどい怪我をするかもしれない。


雷蔵(でも…。)


先輩に勝手に告げ口するのは本人の意思に反するだろうが…
万が一の時、自分がかばってやることぐらいはしたかった。

自分は出来る限り見守る立場にいて、作兵衛が自分で自分のことを決めることが、
作兵衛の意思を尊重し、なおかつトラブルに巻き込んでしまった自分の義務ではないだろうか?


雷蔵「…そう…、そうかい。
   わかったよ。食満先輩には言わないでおくから。」

作兵衛「ありがとうございます!」


4年生の中でも、特に後輩思いな先輩の顔が浮かんだ。
あの先輩なら、きっとかわいい後輩が怪我をしたとなれば、黙っていないだろう。
しかし、加害者も同じ後輩だ…。
もし、真相がわかれば、あの先輩はどうするのだろう?

…と考えていると、部屋の外から声が聞こえた。


留三郎「おーい、作兵衛~いるか~?」


ぎくっ!!


噂をすれば…間が悪い…。
4年は組の食満留三郎だ。

居留守に思われるのも悪いと思ったのか、作兵衛があわてて返事を返す。


作兵衛「あ、えと…。はい、います。」


がらっ


留三郎「隙ありっ!!くらえっ!お留チャンバラ☆ギガントクロスぅぅ~~~~…

    …って、どうした、その顔!!」

どうしたのはお前だ…。

下級生2人はあっけにとられながら、留三郎を見ている。


作兵衛(手には、ほうきとちりとり…間違いない、チャンバラ装備だ…。)


間の悪い上級生は…なぜかチャンバラしながら部屋に特攻してきた…。
しかし、すぐに後輩の異変に気づいたようで、作兵衛の目の前に滑り込んだ。


留三郎「作兵衛!どうした?その顔!!ものすごく腫れてんじゃねぇか!!いったいどうしたんだ!これ!!」

作兵衛「あ、えと、ちょっと怪我しまして…。」

留三郎「怪我!?誰にやられた!?
    というか、傷は大丈夫なのか!?歯は?骨は?
    こんなに腫れてたらかなり痛いだろ!?」

作兵衛「あ、あの、同級生とちょっとやりあいまして…。
    俺がカチンとくるようなこと言ったのが悪かったみたいで…。俺の責任です。
    あ、あと、怪我自体は大したことないです!歯も骨も異常ないって、新野先生がおっしゃってました。」

雷蔵「…。」

留三郎「……。
    そうか…昨日のチャンバラの続きしようかと思ったんだが…。
    まあ、喧嘩するほど元気なのはいいが、早く治すんだぞ。」



急に来て悪かったな。と言い、留三郎は部屋を出て行った。
遠ざかる留三郎の足音を聞きながら、雷蔵はものすごくいたたまれない気持ちになった。


雷蔵「本当にごめんね。食満先輩に対してまで、嘘つかせちゃって。」

作兵衛「いいんですよ、ほんとに。俺のせいなんですから。
    不破先輩が謝ることなんか、何にもないです!!」


…。


早く良くなるといいね。と言い、雷蔵は1年長屋を後にした。
部屋まで送ってくれて、ありがとうございました。と、元気のいい1年生は明るく見送ってくれた。


廊下をうなだれて歩く。


自分は情けない…。
あんな小さな子だって、堂々と自分の意見を言ってのけた。
そして、痛い思いをしながらも、周りの者に当たったり責めることをしない。
それどころか、自分の行動に責任を持って、解決するとまで言った。

雷蔵(本当に、強い子だ…。)

自分にはできるだろうか…?
同じことが。



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2012/10/17 ♪忍たま小説♪ Comment(0)

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