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《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
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ロダンの『考える人』
世界的に有名な芸術作品だ。
地獄の中を覗き込み、苦悩している
そんな姿を表現した傑作である。
そんな美術史に残る傑作が、
本日、
この忍術学園の、
日当たりのいい廊下で、発見された。
竹谷「あ~困った…。」
有名なブロンズ像と化していたのは、5年生の竹谷八左ヱ門。
『考える人』と同じポーズをし、何やら難しい顔で悩んでいる。
と、そこに近づいてくる紺色の制服。
ふわふわした髪を揺らし、手には何冊かの本。
同じ五年ろ組の不破雷蔵だ。
雷蔵「どうしたの、八左ヱ門?
また『脱走』でもしたの??ハダカデバネズミとか??」
竹谷「そんな珍しい生き物飼ってねぇよ!!
…いやさ~、進路希望表出せって木下先生にせっつかれてんだけど…
なかなか思いつかなくてさ~。」
八左ヱ門の手には、真っ白な「進路希望調査表」。
どうやら今日の彼は、委員会や後輩の飼っている生き物のことではなく、
自分の進路について、真剣に悩んでいるようだ。
雷蔵「進路?
八左ヱ門、下級生の頃から『俺は忍者になる!!』って言ってたじゃないか。」
竹谷「いや…まあそうなんだけどさ…。
昔はまだガキだったからさ、『なんか忍者ってカッコイイ!!』ってな考えでもの言ってたんだけど…。
最近真面目に考えたらさ、俺やってけるのかなぁ~って…。」
雷蔵「まあねぇ…。でも八左ヱ門、大体のことはできるじゃないか。
実技だって、教科だって。まんべんなく平均点以上はとれるだろう?
委員会活動も、6年生がいない中、予算をちゃんとやりくりしてるし、後輩ともうまくやってるじゃないか。
誰にも好かれて、頼られるなんて、そうそうできることじゃないよ。」
竹谷「いや、なんとなく平均点っていうのが一番問題なんだよ。
どれもこれも、ものすごく良くはないけど、ものすごく悪くもないから、
何に向いてるか、はっきりしないんだよな~。」
雷蔵「実家の仕事をするっていう選択肢は?考えたことない??
八左ヱ門の実家、武家じゃないか。」
竹谷「いや、そうなんだけど…俺、長男じゃないしな。
兄弟も多いから、むしろ独立しろって言われそうだよ。」
雷蔵「まあ、忍術学園に入ったからって、必ずしも忍者にならなきゃいけないわけでもないし。
実家のことだって、これからどう変わるかわからないじゃない。
あと一年あるんだから、ゆっくり考えたっていいんじゃないかな?」
竹谷「雷蔵~そんなこと言わずに一緒に悩んでくれよ~!!
ちなみに進路希望表の提出期限は明日なんだ!!
『木下ゲンコツ』なんて食らいたくねぇよ~!!
ヘルプ、雷蔵!!悩める俺を!!」
涙目で雷蔵にすがりつく八左ヱ門。
と、そこへ間髪入れず飛んでくるものが。
ひゅん!!
竹谷「うぉあっ!!
…って、ひょう刀じゃねーか!!
おい!三郎!!」
見れば、いつの間にか反対側に同じ顔。
同じ五年ろ組の鉢屋三郎が立っている。
三郎「…八左ヱ門。雷蔵に難問を吹っ掛けるんじゃない…。
お前だって、雷蔵の悩み癖はよく知ってるだろう?
三日三晩悩んだ挙句、おおざっぱに『やっぱ忍者でいいんじゃない?』と返されたら、どうするつもりだ!!
悩んでいる雷蔵を見ながらも…力になれない自分の無力さに苦しんだ挙句、
あっけらかんとした答えを出された時の、思わず膝をつかずにいられないあのがっくり感!!
結構な精神的ダメージだぞ!?あれは!!
そう、だからこそ!!
雷蔵を悩ますものは誰であろうと許さん!!」
竹谷「別に雷蔵を悩ませたいわけじゃねーよ!!
というか、雷蔵はちゃんと考えてくれるから相談したんだよ!!
ちょっと時間はかかるが、間違ったことは絶対言わないだろ?
どっかの誰かさんみたいに、嘘八百だったり、丸投げするようなこと言わないしな。」
三郎「だからと言って!!
自分の考えもはっきりしないのに、真面目に考えてくれる奴に問題を丸投げするな!!
それから!どさくさに紛れて引っ付くな!!せめて泥落としてからにしろ!!
雷蔵の制服は昨日洗濯したばっかりなんだ!替えがないんだぞ!!」
お前は母ちゃんか、三郎。
そう思いつつ、反撃する八左ヱ門。
竹谷「んだからって、ひょう刀はないだろ!!
マジで殺す気かっ!お前は!!」
三郎「ちなみに雷蔵に引っ付いていいのは、下級生と私だけだ!!」
竹谷「下級生と一緒かよ!!お前は!!
というかお前、あれか?最近よく聞く…。」
三郎「『グレーゾーン』ってやつか?」
竹谷「そうそう!それそれ!」
三郎「八左ヱ門!!私は誓って言える!!
私は『グレーゾーン』なんかじゃない!!『真っ黒』だ!!」
竹谷「なお悪いわぁぁぁ!!!」
ぎゃあぎゃあと騒がしく言い合う同級生。
そんな2人を見ながら、雷蔵はふと昔を思い出していた。
『悩み癖』という、忍者としては大きな欠点を、2人はカバーしてくれたこと。
自分の個性に2人はずっと理解を示してくれていること。
そして、自分のことを、信じて、支えてくれたこと。
雷蔵(誰しも、お互いの個性を認め合える奴だとは…限らないからな…。)
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