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《以下の文章は、『忍たまたちがもし、スタンドを使えたら』ということを前提に書かれた妄想文です。 スタンドを知らない方は「ジョジョ スタンド」でググってみてください。
内容はひたすら妄想ですが、雷蔵の過去捏造・竹谷の実家設定捏造などがあります。 特に雷蔵の回想部分は、いじめに近い表現があり、人によっては気分を害するかもしれません。 また、それに対する先輩たちのアドバイスがありますが、あくまで個人的な意見ですので、この主張が正しいというわけではありません。
中二病的発言もありますが、それは華麗にスルーしてください。お願いです。 もちろんご本家様とは何ら関係ないばかりか縁もゆかりもございません。そして時代考証など完全に無視しております。訴えないで☆》
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数日が経った。
先輩に相談したことで、少しは気が楽になったが、
状況は依然として変わらない。
じわじわと水がしみだし、いつのまにか浸水してしまうかのように、
ゆっくりと、しかし確実に、その程度がひどくなっている。
最初は気のせいかと思えるようなコソコソ話も、今ではあからさまに罵倒するようになってきた。
ただし、『誰のことか』特定するような言葉は絶対に言わない。
はっきり主張せず、責められても言い逃れできるような、気分の悪いやり方だ。
雷蔵(…でも、なんとかしなくちゃ。)
授業も終わり、放課後になったが、
なんとなく遊びに行く元気がなく、雷蔵は縁側に腰掛けていた。
今日は日向ぼっこにはよい天気だ。
隣には、三郎が同じ顔をして寝そべっている。
考え事をしている雷蔵を気遣ってか、話しかけはしないが、
ごく自然な感じでそばにいる。
雷蔵(そういえば…最近ずっと僕の顔をしてるな…。)
それでなくとも大抵は雷蔵の顔を借りている三郎だが、
今回の問題が分かってから、ずっと雷蔵の顔をしている。
いたずらもしていない。
そして、いつのまにか寄り添うように、常に自分の横にいる。
これを解決するのは雷蔵自身の心でしかない。
何も言わないが、三郎はそれを分かっている。
だからこそ、雷蔵の心が決まり行動することを信じ、それをひたすら待っていてくれている。
そしてなにより、自分は一人ではないのだ、という安心感を与えてくれている。
また、それが三郎の気遣いなのだと思うと、とてもうれしかった。
…と、そこへ子犬のように走ってくるものがいた。
竹谷「雷蔵っ!!」
八左ヱ門だ。
竹谷「雷蔵!!雷蔵!!なあ、遊び行こうぜ!!
天気もいいんだしさ!外行こうぜ!!外!!
三郎も一緒にさ~!!」
なっ?なっ?と首をかしげながら聞いてくる八左ヱ門。
彼も、早く雷蔵に元気を出してもらいたくて、一生懸命なのだ。
何か言われたり、嫌なことをされれば、きっとそちらを見据え、追い払ってくれる。
時々、強くて意思をはっきり示す八左ヱ門にかばってもらえることに、つい甘えてしまいそうになるが、
それでは解決にならない。
――『その勇気を湧き起こすのは…ほかならぬ自分だ。』
無愛想な先輩の、優しい声が思い出される。
雷蔵(みんな、僕を気遣ってくれている…。
僕が元気でいなきゃ、みんなに心配かけてしまう。)
竹谷「どうする?裏山行ってみるか?
それとも、池で釣りしようか?」
雷蔵「え、うぅ~~ん。どうしよっかなぁ~~~???
裏山…???
池で釣り…???」
…。
しまったという顔をする八左ヱ門。
呆れたように八左ヱ門を見る三郎。
どうやら『悩みスイッチ』が入ってしまったようだ。
竹谷(あちゃぁ~…。)
三郎(あ~あ、今日は縁側で日向ぼっこ決定だな…。)
2人はしょうがないな。と言うように両脇に座って、一生懸命に悩む雷蔵を見つめている。
この2人は、いくら雷蔵が悩んだって気にしない。
3人一緒にいるのが、楽しいのだ。
―――……くすくすくす…
……ひそひそひそ…
雷蔵「ぁ…。」
竹谷「!!!」
三郎「……!」
雷蔵の不安げな目。
八左ヱ門の怒りに満ちた目。
三郎の刺すような冷たい目。
その視線の先には…。
ちょうど通りかかった用具委員たち。
3年生が2人と、1年生が1人。
そして、その3年生の用具委員は…
いつも陰口を言っているグループのメンバーだった。
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