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≪以下の文章は世界が一巡、二巡した後ぐらいのお話です。完全なる我が家設定です。
あと、イタリアの風習や文化などいろいろ無視しております。訴えないで☆≫
☆我が家設定
・原作終了後なのに、みんな生きてる。
・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてる。
・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」
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≪フーゴ&ナランチャで、完全なるギャグです。
ジャンルは女体化・blになりますが、甘さや切ない恋心を求めてはいけません。
恋愛要素は限りなく皆無に近い微量です。
・フーゴが何らかの事情で女の子になります。かろうじてナラフーです。
・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
・ナランチャは絶賛・思春期男子です。
・そしてうちのフーゴは母ちゃんです。
そんなナラフーなど認めん!!という方は、閲覧をお控えください。≫
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ブチャ「露出が多い!!」
トリ「そう?かわいいと思うけど?」
さっそく服を持って事務所に来てくれたトリッシュ。
せっかくだからと、彼女の見立てで、似合う服を選んでもらうことになった。
だが、彼女の好みもまたスタイリッシュ。
持っている服も、胸・肩・脚の出るデザインが多い。
ブチャ「トリッシュ!!服の好みは個人の自由だがな!!こっちの身にもなってくれ!!
君が普段からこんな肌を見せて歩いてるとなれば、俺は心配でおちおち仕事しておれん!!」
トリ「えっ…?」
意外な言葉に戸惑うトリッシュ。
だが…。
ブチャ「刺激的すぎる!!今はこんな服が流行っているのかと思うと…俺はイタリアの将来が心配だ!!
それに、年若い女の子は体を冷やすような恰好は駄目だ!!
女性に冷えは大敵だ!!今は良くても、年を取った時に必ず足腰に異常が出るんだぞ!!」
アバ「…あんた…このタイミングでそれ言うかよ…。」
トリ「…まあ…いいわ…こういう人なんだし…。」
以前、ジョルノにも言われたが、ブチャラティはどうもこういうことには鈍感なようだ。
というより、世間一般的な感覚がずれている。
トリ(たぶん「お醤油買ってきて。」と頼んだら、『お得用めんつゆ』買ってくるんだろうな…。)
改めてそう思うトリッシュであった。
気を取り直すようにフーゴに向かうと、
トリ「まあ、他の服も持ってきたし…サイズを合わせるのもかねて、いろいろ着てみましょうよ。ねっ?
なかなか無いわよ?かわいい服着れる機会なんて。
フーゴ、髪もきれいなんだから、ちょっとアレンジしてみたら?
ヘアピンもカチューシャもあるし、かわいいバレッタもあるの。
きっと似合うわよ♪」
そういいながら、あれこれと服や小物を合わせ始める。
あれがいいかしら?これがいいかしら?と悩む割には、目がとっても輝いている。
フーゴ「…トリッシュ…あなた楽しんでますね…。」
そんなわけで、しばらくトリッシュの着せ替え人形と化すフーゴであった…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フーゴ「まあ、この格好が一番妥当でしょうね…。ちょっと窮屈ですけど…。」
ベージュのブレザーにプリーツのミニスカート。紺色のハイソックス。
女子中高生の制服だ。
一応、職場だからジャケットがいいと言っていたが、
トリッシュの私服にはなかったので、結局制服になってしまった。
トリ「よかったわ~中学のときの制服とっておいて。」
フーゴ「…中学ですか…。確かに背丈がトリッシュより小さくなってますね…。
ちょっとショックです…。」
ナラ「気にすんなよ!
かわいいぞ?フーゴ。
クラスの女子よりずっとかわいい!!
俺的には、世界で一番だと思うぞ!」
にっこにこ笑顔のナランチャ。
反対に呆れた顔のフーゴ。
フーゴ「ちょっと…そんなこと言ったらトリッシュはどうなるんです?
男の僕の方がかわいいなんて、失礼でしょう?」
ナラ「トリッシュも、もちろんかわいい!!
でもさ、フーゴは俺的には別格だ!!」
かわいい!かわいい!!と連呼し、飛び回ってはしゃぐナランチャ。
それを静かにキレながら見つめるフーゴ。
フーゴ「…アバッキオ、もうこのバカ、ゴミ捨て場に捨ててきていいですかね…。
明日は生ごみの日だったと思いますが…。」
アバ「いや…多分『このゴミは回収できません』ってなステッカー張られるぞ。
そのまま置いておかれることになるからやめておけ…。
分別に厳しいご近所のおばちゃんにも怒られるしな…。」
ゴミの分別を気にする、なんか生活感あふれるイタリアギャング。
ギャング相手に怒れる近所のおばちゃん。むしろおばちゃんの方がなんかすごい。
もしかすると、世界で一番怖いのは『おばちゃん』なのかもしれない…。
フーゴ「はぁ…。」
疲れたようにため息をつくフーゴ。
アバ「気にすんな。たぶん好みのタイプの女がいきなり目の前に現れたもんだから、きっと舞い上がってんだろ?
アイドルに夢中になってるガキと同じだろうから、そのうち落ち着くさ。」
言ってるそばから、頼れる幹部がナランチャにゲンコツ一発くらわして黙らせていた。
フーゴ「この分じゃあ、今日はまともに仕事なんてできませんね…。
日曜日なのが救いです。」
ジョル「そうですね…荒っぽい仕事はアバッキオに任せましょう。
ひとまず、この書類の整理と報告書の作成を任せてもいいですか?
これなら自宅でもできると思いますが?」
さっそく無難な仕事を割り振るジョルノ。
フーゴ「そうですね…これならパソコンとデータさえあればなんとかできますよ。
じゃあ、お言葉に甘えて、今日は帰宅して明日からの対策を考えます。
…さて、ナランチャ、君はどうします?」
ブチャラティに首根っこ引っつかまえられ、ぶら下がってるナランチャに話しかける。
なんだか捕獲された黒猫とその飼い主に見えるのは、フーゴだけじゃないだろう…。
ナラ「フーゴが帰るなら、俺も一緒帰るよ~!!」
フーゴ「君も仕事がなければいいですよ。
それじゃ、今日はお先に失礼させてもらいます。」
書類をまとめて帰ろうとすると…。
ブチャ「フ…フーゴッッ!!」
ブチャラティが引き留めた。
肩に手をかけ、今にも泣きだしそうなのを必死にこらえた形相で見つめている。
ブチャ「つつつ辛かったら!!いつでも帰ってこい!!!」
フーゴ「なに『娘を嫁に出す父親』みたいなこと言ってんですか!」
号泣する上司と、ツッコみいれる後輩。
そんなやり取りを見ながら、アバッキオは遠い目でつぶやいた。
アバ「ダメだ…もう俺の毛根は持たない…。」
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・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
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・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」
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・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
・ナランチャは絶賛・思春期男子です。
・そしてうちのフーゴは母ちゃんです。
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ジョル「…とりあえず、話をまとめましょう。
今日の早朝に、なんらかの影響でフーゴに変化があった。
その原因は本人も検討がつかない。したがって、解決策も今のところ分からない。
かといって、嫁にも行かないのでブチャラティは落ち着いてください。
そしてナランチャは自重しろ。」
全員が落ち着きを取り戻し、テーブルに着いたところで、
ジョルノを中心に今後の話し合いが行われている。
ふーっと息をつき、ジョルノは背もたれにもたれかかる。
ジョル「…どちらにせよ、しばらくこのまま様子を見るしかありませんね…。」
他のメンバーも一斉にため息を吐く。
そんな雰囲気の中、
ナラ「あ、そうだ!
フーゴにお願いしようと思ってたんだけどよ!」
フーゴ「なんです?」
「あ…。」と、いつものように言いかけて、
ちょっと恥ずかしそうに眼をそらす思春期男子・17歳。
ナラ「…あ~…。
一応女の子だから、これ言うのもなんだけどよぉ~…」
フーゴ「何です?
別に中身が変わったわけではないんですから、遠慮せず言ってください。」
それでもナランチャは、バツが悪そうに頭を掻きながら「ん~…。」と迷っている。
ナラ「いや~あのさ~///
オレの替えのパンツ、もうないんだけど…。」
…………。
フーゴ「知らんがな!!
ってか、また替えが無くなるまで洗濯物ため込んでた君が悪いんでしょう!?
もう全部洗いました!!乾くまで僕は知りません!!」
ナラ「ええーーー!!
嫌だよ!毎日同じパンツとか!!裏返して穿くのもやだよ!!
頼むよ~!!もう洗濯物ためないから~~!!」
ぎゃあぎゃあ騒ぎ出す2人。
止めに入るミスタ。
なんか面白そうに眺めるジョルノ。
ブチャ「…。」
アバ「…なんかもうアホらしくなってくるな、ブチャラティ…。」
そんな10代組を見ながら、遠い目をする20代の2人であった…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ジョル「…さて、仕切り直しです…。
ともかく今後の対策を考えましょう。
第一の問題は、仕事のことですね…。」
やっと中身のある議題に入った、パッショーネ護衛チーム。
こんなギャングで大丈夫か?
アバ「まず状況がはっきりするまで、フーゴの担当で、危険な仕事は俺に回せ。
まあ、こいつはもともと事務的な仕事の方が多いが…。
実戦では以前と同じように動けるとは限らないだろう。
フーゴが慣れるまで、対策が立てられるまでは、現場に出すのは危険だ。
まあ万が一のことがあっても、スタンドが出せるなら身の危険が迫っても、なんとかなるだろうが…。
体力的なハンデがあるのとないのでは、その可否が俺らチーム全体の責任にもなるからな。」
ジョル「そうですね。さすがに腕力は同じではないでしょうから。
荒っぽい仕事は他のメンバーに割り振ります。
フーゴには、しばらく僕のそばでサポートしてもらいましょうか。」
とりあえず、結論がでて皆ひと段落。
が、当の本人、なんだか落ち着かない表情。
フーゴ「とりあえず、服です。服。
なんか落ち着いてきたら、スースーしてきました。
…僕、普段からこんな風通しのいい服着てたんですね…。」
アバ「服はどうしようもないな…ここにいる奴の服は借りられんだろう。
サイズも違うしな…。」
このメンバー、胸元あいてる奴、5人中3人。
ブチャ「服のことは、トリッシュに頼むしかないだろうな…。
善は急げだ。すぐ電話して聞いてみろ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フーゴ「…というわけで…。
すみませんが、トリッシュ。服を貸してもらえませんか?」
これまでの経緯を話し、服を貸してくれるよう頼むフーゴ。
トリッシュは自分も精神が入れ替わったこともあるからか、割と冷静に話を聞いている。
というか、こんな状況普通に聞ける女子、他におらんだろう。
トリ「いいけど…外に着る服は私のものを貸すとしても…中に着るものもいろいろ必要でしょ?
とりあえず、代金は建て替えとくから、大体のサイズ教えてくれない?」
フーゴ「サイズ??
えーと…女性用で言ったらSサイズくらいですかね?
多分、君と同じくらいだと思いますが…。」
トリ「じゃなくて、中に着るもの!下着のサイズ!
ブラジャー、必要でしょ?
バスト、何カップぐらいかわかる?」
フーゴ「はぁ!?
…えぇぇぇっと…バスト?何カップ??」
さすがに10代男子としては、こんなこと聞かれたら狼狽する。
が、動じない奴がここに一人。
ジョル「…Cカップですね…アンダー75の…。
間違いありません。
僕の目は確かです。」
目視で採寸するボス。
さすがは15歳でボスの座にのし上がった少年だ。
正確さと的確な判断力を違うことにも使っている。
ミスタ「なんでわかんだよ…。」
ジョル「僕の目は確かなんです。
それ以上の詮索は不要です、ミスタ。」
ミスタ「…。」
―――黄金の精神は動じない―――
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・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてる。
・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」
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恋愛要素は限りなく皆無に近い微量です。
・フーゴが何らかの事情で女の子になります。かろうじてナラフーです。
・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
・ナランチャは絶賛・思春期男子です。
・そしてうちのフーゴは母ちゃんです。
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事務所がてんやわんやしている頃、
ナランチャは街中を必死に走っていた。
ナラ「なんだよフーゴ!!
先に行くなら、起こしてくれればいいのに!!」
ぎゃあぎゃあ文句を言っているが、原因はただの二度寝である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちなみに、ナランチャとフーゴは一緒に住んでいる。
もともと2人とも別々に住んでいたのだが、
ナランチャにあまりにも生活力がなく、
ゴミは溜めるは、洗濯物は溜めこむは、片づけないわ…
しまいにはミスタと闇鍋した際にボヤ騒ぎを起こし、
大家さんにこってり絞られた挙句、アパートを追い出されたのである。
最初のうちは拾ってきた責任もあったのか、フーゴが時々様子を見に行くついでに
しっかり掃除・洗濯までやってあげていたのだが…。
さすがにこの闇鍋事件では、不動明王と化したらしい。
年長のブチャラティとアバッキオが、菓子折りもって大家さんに謝りに行ったり、ご近所に頭を下げてくれたことで事態になんとか収集はつけられたが…
「これからこいつは一人暮らしできるか!?」という問題があがり、チーム全員で議論することとなった。
ほかに話し合うことないのか護衛チーム。
結論として、「こいつを一人で置いとくのは不安だ!」ということと、
フーゴが「どっちにしろ、僕がいちいち様子を見に行くことになるんですから、おんなじですよ。」と提案し、そのまま自宅に引き取った。
ナランチャが学校に行くようになってからは、
掃除・洗濯のほか、毎日の弁当まで作っており、
まさに『母ちゃん』状態のフーゴである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やっと事務所のドアが見え、
ナランチャは勢いよく転がり込んだ。
ナラ「ブチャラティ、ごめん!
今日は学校無かったから二度寝して…って、あ…。」
その場の妙な雰囲気を察したのか、
ポカーンと立ち尽くしている。
フーゴ「?? ナランチャ?」
ナラ「………。」
まさに( ゚д゚)ポカーンという顔で、
話題の中心にいるフーゴを見つめている。
ミスタ「あ~…あとで詳しく説明するからよ。
とりあえず一時的なもんだろうから、安心しろよ!!
たぶん、なんか変なスタンド攻撃が原因だろうから、
ずっとこのままってこともないだろうし…。
まあ、なんだ…落ち着けよ。」
あ~うん…と生半可な返事をしながら、
フーゴに近づき、まじまじと見つめた後…
ナラ「…わいい…。」
フーゴ「は?」
ナラ「可愛い!!!!!」
フーゴ「!!!???
ハァ( ゚Д゚)!?」
わーvvっと、もふもふした小動物を見つけた子供のように駆け寄ってきた。
…が、すかさずアバッキオがラリアットでナイスブロック。
ブチャ「落ち着け、落ち着け、まず落ち着け!!
まず落ち着いて話を聞け!
確かにフーゴは可愛いがな!
嫁にはやらんぞ!ナランチャ!!」
自分も止めに入ろうと、目の前にある黒い奴に掴み掛るブチャラティ。
フーゴ「あなたも落ち着いてくださいブチャラティ…。
そいつはアバッキオです。ナランチャじゃありません。
そして、僕は嫁には行きませんからご安心を。」
アバ「…。」
とばっちりを受けたアバッキオ。
彼はのちに、「この時、頭皮ケアが必要だと…本気で確信した。」と語っている。
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・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてる。
・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」
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≪フーゴ&ナランチャで、完全なるギャグです。
ジャンルは女体化・blになりますが、甘さや切ない恋心を求めてはいけません。
恋愛要素は限りなく皆無に近い微量です。
・フーゴが何らかの事情で女の子になります。かろうじてナラフーです。
・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
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ある、日曜日―――
その日、南イタリアでは早朝に地震があった。
震度は5。
イタリアは火山国。地震は珍しいことでもない。
幸い大きな被害はなく、その日もいつも通り人々は活動し始めた。
…が、時に大地の神は、不可解なハプニングをもたらしてくれる…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ばんっ!!
??「すみません!敵の攻撃を喰らいました!!」
…。
……。
………。
ここはおなじみパッショーネ・ブチャラティの事務所。
いわずもがな、イタリアン・ギャングのアジトだ。
今日も朝から、リーダーのブチャラティをはじめ、アバッキオ・ミスタの3人が詰めている。
そんな事務所の戸口に、いきなり現れたのは…銀髪の少女。
むさくるしい男所帯には似つかわない、目が覚めるような美少女だ。
普通なら、どう考えても「ここはお嬢さんの来るところではないですよ。」と追い返されるパターンなのだが…。
なんか見覚えある穴だらけのスーツを着ている…。
真っ先に我に返ったブチャラティが、声をかける。
ブチャ「ア…アナタ、ドナタ??」
??「フーゴです!!」
…。
……。
………。
「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー???????」」」
朝の爽やかな空に、やかましい叫びが響き渡った…。
【like a girl】
フーゴ「すみません。僕としたことが…。」
しゅんとしながら、椅子に掛けて事情を説明するフーゴ。
どうやら、早朝見回りを行っていたところ、急に眠気に襲われ
目が覚めたら、女子と化していたとのことだ。
たいていの人なら、「とりあえず病院行け(いろんな意味で)」となるところだが…
メンバーは、さすが歴戦のスタンド使い。
時間を止めたりすっ飛ばしたり、精神入れ替えまでなんでもありな、この人種。
この手の話ではお約束なので、いちいち驚かない。
そんな冷静沈着なメンバーの中で、うろたえてるのが約1名…。
ブチャ「話は後だ!
とりあえず、俺の上着を着ろ。いろいろ危ない…!!」
フーゴ「??」
見ないように顔をそむけながら、自分のスーツを差し出す幹部。
ちなみにフーゴの格好は、おなじみの素肌に穴スーツである。
いろいろ見えそうで、ものすごく危ない。
フーゴ「…ありがたいですけど、それ脱いだらあなたも職場的にNGな格好になりますので、
お気持ちだけいただいておきます…。
それにブチャラティのスーツ、胸元あいてますから、
隠すにはあまり意味ないですよ…。」
ブチャ「…そ…そうか…。すまん。」
しょんぼりとスーツを着直す幹部。
というか、揃いも揃って職場的にNGファッションだろ、イタリアン・ギャング。
そんなチームリーダーのブチャラティは
しばらく考え込んだ後、はっと何かを思いついた。
ブチャ「フーゴ!!とりあえず、ナランチャに着替えを持ってきてもらおう!!
奴は今日も遅刻だから、まだ間に合うはず!!
とにかく、この格好はダメだ!!
若い娘が露出の多い服を着ちゃいかん!!」
遅刻すんなナランチャ。
そして、お前はフーゴの父親か、ブチャラティ。
フーゴ「え、でも…僕のうちにはこの手のスーツしかありませんよ??」
ブチャ「なにっ!?」
アバ「……。」
なんでそれしかないんだ、フーゴ。
そんなこんなしているうちに、連絡を受けたジョルノもやってきた。
…が、面白そうに『年頃の娘を心配する親父と冷静な娘』のやり取りを眺めている。
このままでは会話が堂々巡りするので、たまりかねたミスタが口をはさんだ。
ミスタ「とりあえず落ち着こう、ブチャラティ!
見た目はこれだけど、中身はあのフーゴだから!
まあ服のサイズで言ったら…確かジョルノはフーゴとサイズがほぼ同じだったな!?」
助けを求めて、必死に問いかけるミスタ。
が、さすがに若きボスは慌てない。
こんな時でも呑気にお茶を飲み、冷静に切り返す。
ジョル「えぇ。でも、今のフーゴは明らかにナランチャより小柄ですし…僕の服も合わないでしょう。
それに、僕の家にも胸元のあいた学ランしかありませんよ?」
なんでそんな学ランしかないんだ、ジョルノ。
ブチャ「あぁっ!!どいつもこいつも!!」
どいつもこいつもハイセンス過ぎて、頭を抱える幹部。
苦悩する上司を慰めるミスタ。
意外と冷静なフーゴ。
そんな傍ら…
ジョル「これはいよいよ大変ですね~
ボスとしては、しばらく直接介入せざるを得ませんね♪」
アバ「…お前、絶対楽しんでるだろ…。」
(オレとブチャラティは…そのうちハゲるかもしれない…。)
そう思わざるを得ないアバッキオ(21)であった。
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・原作終了後なのに、みんな生きてる。
・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてるんだな。
・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」
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≪ナランチャとフーゴでホワイトデーです。
特にやましいことは何もありませんが、甘さも何もありません。
むしろ『母ちゃんと小学生の息子』状態です。
そんなナラ&フーなど認めん!という方は、閲覧を控えてください。≫
=============================================
ナラ「たっだいまーーー!!!おやつーーー!!!」
帰宅と同時に冷蔵庫に直行する、ナランチャ。お前、ほんとに17か?
と、その前に立ちはだかる、穴スーツ。
フーゴ「ナランチャ、ちょっと待ちなさい。」
ナラ「??なーに?
あ!!『帰ったら おやつの前に 手洗い・うがい』か!!」
フーゴ「それもありますが…。
あなた、今日も上着、学校に忘れてきましたね…。」
ナラ「あ゛っ…!!」
フーゴ「まったくもう!!何回目だと思ってるんですか!!5回目ですよ!!5回目!!」
ナラ「え~~~だってよぉ~。朝は寒いけど、昼になると脱いじまうんだよ~!
特に昼休みにバスケなんかすると暑くてよぉ~!」
フーゴ「だからってって何回も忘れていいわけないでしょ?
それに、もう明日着ていく上着ありませんよ?
あなたのお気に入りのパーカーも、僕があげたカーディガンも!!
全部学校のロッカーの中です!!
明日からは、寒くても上着なしで登校してもらいますからね!!」
ナラ「え゛っ!!」
フーゴ「嫌なら、明日こそは全部持ってきてください。
学校のロッカーの中にも、もう入りきらないでしょう?
どうしても忘れるというのであれば、前に言った『これ』を使わせてもらいますよ!」
ナラ「えっ!!それは嫌だよ!!かっこ悪いもん!!」
フーゴの手には、最終手段の緑のノート…。
表紙の下には
『 ねん くみ なまえ 』
ひらがなで、名前を書く欄がある。
明らかに、小学生用だ。
フーゴ「でしょう?高校生にもなって『れんらくちょう』なんて嫌でしょう?
女の子にも笑われますよ?」
ナラ「うぅ…。」
フーゴ「嫌なら、忘れ物をしないでください!」
ナラ「でもよぉ~今日は大目に見てくれよ~。
帰りにこれ買ってくるので、頭いっぱいだったんだからさ~。
そんな上着のことなんて、覚えてる隙間なかったんだよ~。」
フーゴ「?」
ほら!!と差し出すナランチャの手には…
オレンジの包装紙に茶色のリボンがラッピングされた箱。
フーゴ「何ですか、これ??」
ナラ「何って、今日はホワイトデーだろ!!」
フーゴ「いや、そうですが…バレンタインに君にチョコあげた記憶はないですよ。」
ナラ「フーゴにはいっつも面倒見てもらってるからな!!その感謝の気持ちだよ!!
バレンタインによ、クラスの女子が女の子同士でもチョコあげててさ、不思議に思って聞いたら、
いつもお世話になってる人にも感謝の気持ちを込めて渡していいんだ、って言っててさ。
そんとき思いついたんだ。フーゴにあげようって!!
とはいっても、俺は女の子じゃないからな。ホワイトデーに渡そうと思ってたんだ!!
大変だったんだぜ~~!一か月も覚えてるの!!」
フーゴ「…。」
毎日の僕の小言は忘れる癖に、どうしてこういうことはしっかり覚えているのか…。
その容量を別の方向に使ってほしいと、いつもだったら思うが…。
今日は、一か月も自分へのプレゼントを覚えていてくれた、その気持ちがとてもうれしい。
フーゴ「ありがとうございます。
お返しは次のバレンタインに、とはいきませんから、
近いうちにごはんでも驕りますね。」
ナラ「うん!!そうしてくれよ!
さすがに1年後なんて、俺覚えてないからな!!
あぁ~良かった!今日まで忘れずにいて!
明日からは脳みそにも余裕ができるぜ!!」
フーゴ「おや、1年たったら僕にあげたこと、忘れてしまうんですか?
僕はいつまでも覚えてると思いますよ。
君の感謝の気持ちがとてもうれしいんでね。
それに対して君の方は…いつまで僕のことを覚えていてくれることやら…。」
ナラ「いや、別にフーゴへの感謝の気持ちを忘れるわけじゃねぇよ!!
フーゴのことは全部、いっつも覚えてるよ!!」
フーゴ「本当ですか?」
ナラ「当たり前じゃん!!」
フーゴ「じゃあ、明日からは僕の小言も覚えていてくれますね?
上着、必ず持ってきてくださいよ。」
ナラ「えっ!あ、うん…。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…が、次の日。
案の定、上着を忘れたナランチャは、
しばらくジャポニカ『れんらくちょう』のお世話になることとなった。
数日後、フーゴは、今日も今日とで、
帰ってすぐ、冷蔵庫に「おやつ特攻」しかけたナランチャを捕まえ、
手洗い・うがいさせ、連絡帳を受け取った。
中身を確認し、ノートを閉じたフーゴは…。
表紙に書いてある落書きに、これ以上ないほど脱力した…。
『なんや (ねん) どこの (くみ) や (なまえ) ゆうてみい』