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2025/01/09

like a girl【その14】

≪以下の文章は世界が一巡、二巡した後ぐらいのお話です。完全なる我が家設定です。
 あと、イタリアの風習や文化などいろいろ無視しております。訴えないで☆≫

☆我が家設定
 ・原作終了後なのに、みんな生きてる。
 ・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
 ・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてる。
 ・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
 ・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」

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≪フーゴ&ナランチャで、完全なるギャグです。
 ジャンルは女体化・blになりますが、甘さや切ない恋心を求めてはいけません。
 恋愛要素は限りなく皆無に近い微量です。

 ・フーゴが何らかの事情で女の子になります。かろうじてナラフーです。
 ・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
 ・ナランチャは絶賛・思春期男子です。
 ・そしてうちのフーゴは母ちゃんです。
 
 そんなナラフーなど認めん!!という方は、閲覧をお控えください。≫

=============================================

フー「いやあ、お騒がせしました。」


数日後の執務室。
明るい光の中にいたのは、元の姿に戻ったフーゴ。
端正な顔とすらりとした手足は変わらないが、背丈が伸び、全体的に男性らしい硬質な質感になっている。


ジョル「元はと言えば、ただのとばっちりですからね。お疲れ様でした。」

フー「まあ…貴重な経験をしましたね。
   怪我もしてないのに『元の体に戻す』なんて、あまり気分のいいものではなかったですが…。」


数日前、執務室でジョルノに相談されたポルナレフが提案したのは、かつての戦友・承太郎の年下の叔父・仗助の力を

借りること、だった。
ちょうど学校が長期休みに入るとのことだったため、わざわざ日本からイタリアまで来てもらい、
フーゴをもとに戻してもらったというのが事の顛末だ。


ジョル「まあ、もう一度ポルナレフを矢で刺すよりは、ずっと確実な方法ですから。」


フーゴにソファーをすすめ、ジョルノは自ら紅茶を入れていく。
執務室の周りには誰もいない。
ジョルノの意向で、ときたま以前のように気兼ねなく紅茶を飲む習慣が最近できつつある。
ギャングという表の看板に反して、なんとものどかな光景だ。


ジョル「わざわざ呼びつけたのに、ジョースケが『ついでにイタリア旅行もできて得したっすよ~』なんて気楽に言う

んですから。
    こちらの気も軽くなりましたよ。
    奇妙な家族の縁ですが、僕は良い親類を持ちました。」

フー「僕より年下と聞きましたが、人間が出来てますね、彼。
   東洋人は年齢より年下に見えるというし、君や僕と同じぐらいかと思ったんですが…。
   あれで、ナランチャと同じ年というんですから、不思議なもんです。」

ジョル「ああ、それはそうと、ナランチャのことはどうするつもりです?」


突然の思いがけない質問に、フーゴが目を瞬かせる。


フー「?? ナランチャのことですか?
   とりあえず、ペッシの漫画本の件は解決しましたが。
   ちゃんと漫画本を新しく買って、お詫びに新刊もつけましたし…。
   僕も一緒についていきましたが、保護者もしぶしぶ納得してくれたようなので…」

ジョル「あー…そのことではなく…。」


思ったことと違う話題が出てしまったため、会話を遮るジョルノ。
他のチームとの小競り合いの顛末は、仕事上重要だが。
好奇心から聞きたかったのはこのことではない。


ジョル「あれだけあなたのことを可愛い!可愛い!と騒いでいたことですよ。
    あなたのことですから、無下に突っぱねたわけでもないでしょう?
    かわいい弟分でもあるんですから。」

フー「ああ、そのことですか。」


何を聞かれているのか合点がいったようで、フーゴもふっと笑う。
紅茶を一口、口に運んでゆっくりとカップを置く。


フー「何も変わりませんよ、以前も今も、僕にとっては『かわいい人』です。」


なるほど…と、満足する答えが聞けたのか、ジョルノも静かに紅茶を口に運んだ。
いつしか強い日差しは去り、柔らかな陽が差し込む時間になっていった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


その数日後――


フー「ナランチャ!君またやらかしましたね!
   僕に叱られるの、いったい何度目だと思ってるんですか!!!」

ナラ「ぶーぶー。」

フー「何ですか、17にもなってぶーぶー言って!」

ナラ「ちげーよ!!マナーモードだよ!
   『おかけになったナランチャは~電波の届かないところにおられるか~
    マナーモードになっておりまーす。』」

フー「バカか!!
   大体、工事現場のカラーコーンで戦隊ロボットごっこなんて、高校生のやる事じゃないでしょう!
   工事現場のおじさんたちも笑って呆れてましたよ!
   カラーコーン腕にはめて、何が『巨大ドリル!装着!!』ですか!!
   まったくもう恥ずかしいったら…。

   しかも、ペッシまで一緒になってバカやってんですから…
   向こうも向こうで、お兄さんと親御さんにこってり絞られているでしょうけど…。」

ナラ「プロシュートはペッシの兄ちゃんでもねーし、リゾットは親父さんでもねーよ!!
   それ言うなら、フーゴだってかーちゃんじゃねーか!

   俺年下なんだからよ~大目に見てくれよ!!」

フー「ああっ!こんな時ばっかり、年下アピールして!
   全っ然!かわいくないわ!!」


事務所に来るなり、フーゴに小言を言われるナランチャを、
一息入れに来たジョルノが見つめている。

ジョル「なんだかんだと、いつも通りの日々に戻ってますね。」

ミスタ「まあ、この方が安心するっつーか、ほっとするけどよ…。
    見慣れたもんが一番だな…。」

ジョル「まあここ数日も楽しかったですし。僕は満足ですよ。
    会ってみたいと思っていた、親類にも会えましたしね。

    ふむ…一度、ゆっくり日本に行ってみるもの悪くないですね…
    今度は僕から会いに行く、という体で…。」

ミスタ「行ってもいいがな…。
    …親父さんのように、急に国際便乗るようなことはやめてくれよ…。」


ボスの不穏なつぶやきにすかさず釘をさす、側近の鏡・ミスタ。

冗談ですよと言いながら、ニコニコと笑う少年。

この少年が、突然、「六本木の歌舞伎町に行きたい!」といって日本に行き、
案の定迷子になった行動力ある親父の息子であることに、一抹の不安を隠せない側近のミスタだった…。


=====================================


【like_a_girl 番外編】

一方こちらは、旧暗殺チームのアジト。
リーダーであるリゾットが、いつにもまして難しい顔をしている。
手にはテレビの黒いリモコンと、エアコンの白いリモコン…。


リーダ-のただならぬ雰囲気に、たまらずプロシュートが声をかけた。


プロ「どうした、リゾット?
   そのリモコンが何か気になるのか?」


リゾ「いや…どうもうちの言葉遣いが乱れているというか…正しく使われていないと感じたのでな…。
   若い者も多いことだし、これから困ることがないように他の家庭と同じようにした方が良いかと…
   
   それで、考えたのだがな…リモコンは『ピッピコ』より『カチャカチャ』の方が良いのではないかと…。」

プロ「どうでもいい!!至極どうでもいいぞ、リゾット!!」



END

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2018/09/21 *jogio小説* Comment(0)

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