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2025/01/09

like a girl【その12】

5年ほど放置していたジョジョ小説、発掘してきました!!
かなり昔なので、今とテンションが思いっきり違いますが…温かい目で見ていただければ幸いです…。

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≪以下の文章は世界が一巡、二巡した後ぐらいのお話です。完全なる我が家設定です。
 あと、イタリアの風習や文化などいろいろ無視しております。訴えないで☆≫

☆我が家設定
 ・原作終了後なのに、みんな生きてる。
 ・でもジョルノがボスになってる、この不思議。
 ・そんでもって、親バカ・パードレと一緒に暮らしてる。
 ・他のみんなは幹部になってるんだな、トリッシュは時たま遊びに来るんだな。
 ・ナランチャ「俺は学校に通ってるぞー!!ジョジョー!!」

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≪フーゴ&ナランチャで、完全なるギャグです。
 ジャンルは女体化・blになりますが、甘さや切ない恋心を求めてはいけません。
 恋愛要素は限りなく皆無に近い微量です。

 ・フーゴが何らかの事情で女の子になります。かろうじてナラフーです。
 ・護衛も暗殺もみんな元気ですが、みんなおバカです。
 ・ナランチャは絶賛・思春期男子です。
 ・そしてうちのフーゴは母ちゃんです。
 
 そんなナラフーなど認めん!!という方は、閲覧をお控えください。≫

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なんとか港の波止場まで逃げてきた。
ナランチャは、隣にフーゴをおろし、海側に脚を投げ出して、寝そべった。


ナラ「大丈夫か?フーゴ??
   さっきっから一言もしゃべってねぇけど…。
   怪我してないか??」


フー「えぇ…。
    いきなり俵担ぎにされるわ、リモコンはピッピコだわ…
    どっからツッこんでいいのかわからず、
    空気と化してましたが…。大丈夫です。」


ナラ「あー…ならよかったわ…。」


ほっとしたように目をつぶるナランチャ。
へたりと腰を下ろして、フーゴはふと海に目をむけた。
陽が傾き、港に戻る船の音が静かに響き消えていく。
隣の呼吸音も、それに合わせて落ち着いていく。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ナラ「あ~、この一日の仕事が終わってよぉ~
   夕日見ながらジェラート食ってる時が一番幸せだぜぇーー!!」


フー「今日はもう仕事も何もあったもんじゃないでしょう。
    まあさすがに不可抗力ですよね、今回のは。」


近くにあった屋台で買ったジェラートが、走って火照った体にはとてもおいしい。
波止場の階段になっているところに並んで腰掛け、2人は海を見ながら食べている。


いつの間にか空はオレンジ色に染まり、明日の天気は快晴だと告げていた。


ふと、フーゴが手を止め横を見ると、無邪気に「うまいうまい」と食べているナランチャがいる。


フー「ふふっ」


ナラ「なに?なんかまた口の周りについてるとか?」


フー「まあそれもありますがね…。」


じっと隣の見る。
いつも小柄な体格が、今日は華奢に見えない。
細いが、しっかりと筋肉のついた腕と肩。
首回りも、幼い顔を乗っけているにしては、がっしりと太い。


フー「本当に、男の人なんですねぇ…。
    いつもは華奢だ華奢だと思っていたんですけど…。」


ナラ「えぇっ!?それどーゆーことだよ!!俺は男だよ!
   それに、ちゃんとフーゴのこと守ったじゃないかよ!!」


フー「いや、そういうことではなくて…自分が変わるといろいろ世界の見え方も変わるもんだなと…。
    それとも、何ですか?いつもは頼りない俺だけど、今回は見直したろ!とでも?」


えぇ~~と不満げに向き直ったナランチャ。
いつのまにかジェラートは食べ終わって、口の周りを雑に拭いている。


ナラ「…あぁ~…いや、そうじゃなくて…。
   だって、フーゴが怪我してねーか気になるじゃん!
   ただの『心配』だよ!!」


うまく言い表せないのがもどかしいのか、ぷぅっと膨れてしまった。
が、どうもその「うまく言えない言葉」がフーゴの気に少し障ったようだ。
綺麗な眉をちょっとだけ顰め、切れ長の目でじっとナランチャを見つめる。


フー「守りたい…とでも思ったんですか?
    気持ちはありがたいですけどね、


    たとえ僕は、もともと女性として生まれてきたとしても、
    守られて当然と思ってるような…メソメソ男の影に隠れてるような…
    そんな女性にはならなかったと思いますよ。」


思いがけず問い詰められたような形になってしまった。
ナランチャは、しどろもどろしながら、「何を返せばいいか」いい言葉を探している。
今まではもぞもぞしているような、なにかはわからないけど、くすぐったい感じを
「なんとなく変な感じ」で済ませていたが…。


――これははっきり自分の言葉で「形」にしないと、フーゴにはちゃんと伝わらない。
   「なんとなく」のままでは、お互いにズレができてしまいそうだ…。
   自分で考えたことを、自分の口からでる、言葉で伝えなければ意味がない。――


悩み悩みながら、精一杯の言葉を紡いでいく。


ナラ「う、うん…いや、フーゴはきっと強いだろうけどよ。
   …ってか、女でもパープル・ヘイズ出せんなら、なかなか勝てる奴いねぇって…。


   う~ん…なんていうのかなぁ~??
   フーゴが弱いって言ってるわけじゃなくて、
   俺の方がさ、勝手に守らなきゃって思ってんだよ。
   なんつーか…大事にしたいって感じかなぁ…。」


フー「…大事にしたい??」


ナラ「うん。」


意外な言葉にきょとんとするフーゴ。
そりゃあそうだ。仲が悪いわけではないが、喧嘩は派手にしてきたし、怪我もお互い結構負ったり負わせたりした。


――『大切な仲間だという意識は変わらない』、とナランチャは言いたいのだろう。


つたない言葉からも、十分理解はできるが、
それでも格下に見られて守られるのも、フーゴのプライドが許さない。


でもナランチャが向けてくる感情は何だろう?
彼の言う「大事にしたい」はちょっと違う。
彼が敬愛するブチャラティに対するものとも、他のメンバーに対するものとも。
…もちろん普段の自分に向けてくるものとも…。


きょとんとするフーゴの前で、
ナランチャはうんうん悩みながら、彼なりに言葉を選んで文章にしていた。


ナラ「ん~例えばさ、さっき、メタリカのパチンコ玉が飛んできたときによ。
   俺思ったんだ。『フーゴには絶対当てさせねぇ!!』って。
   今思ってみれば、フーゴはもともと男なんだし
   今までいっぱい怪我もしてきてるから耐えられないってことはないんだろうけどさ、


   なんていうかなぁ~フーゴに傷でもついたらって思ったら、俺が耐えらんなかったんだ。
   たとえかすり傷でも…あんなほっそい腕や脚に怪我させてたら、俺は自分自身が許せなくなってたと思う。」


フー「…なぜです?」


ナラ「だってよぉ~もともとは俺とペッシの問題じゃねぇかぁ~。
   保護者のリゾットが首突っ込んできたのは想定外だったがよ。
   俺のせいでフーゴが怪我したら、俺は俺自身にムカついて、情けなくなってたぜ~!!」


フーゴ「…。」


フーゴ「ありがとうございます。
    女だからとむやみやたらに守られていたら嫌でしたが…。
    あなたの気持ちは嬉しいです。」


ナラ「え?そうか?
   …えへへっ、フーゴが良かったってんなら、良かったよ。」


にかっとした顔で笑う。


フー「…それに、今まで気づきませんでしたが、
    ナランチャ、君、小柄で痩せてますけど、結構筋肉ついてるんですね。
    肩幅も意外とあるし、腹筋なんか、今の僕よりあるんじゃないんですか?」


ナラ「おう!!いつまでもひょろひょろじゃ、かっこわり―からな!!
   今じゃ腹筋は、クラスで一番割れてんだぜ!!
   どうよ?男らしーだろ?」


フー「まあ…確かに初めて会った時よりはたくましくなりましたね…。
    でも、僕としては…君はその笑顔が一番ですよ。」


ナラ「そうか?
   フーゴ、俺の笑った顔好きなのか?」


フー「えぇ、あなたの笑顔は好きですよ。
    屈託なくて、明るくて。
    オレンジ色の太陽みたいで…。
    …魅力的ですよ。」


ナラ「えへへっ…そうか?
   フーゴ…俺のこと好きか!!
   じゃあ、俺のよm…」


バシッ!!


フー「それとこれとは話が別です。」


抱きつこうとしたナランチャの顔面を、容赦なく平手で受け止めるフーゴ。


ナラ「そうかよ?
   俺だってそのうちブチャラティみたいになるかもしんないぜ?
   そしたらフーゴもトリッシュみたいに、一途に俺のこと思うようになるかもよ!!」


いたずらっぽく笑う。


フー「…どっから来るんですか…その自信…。
    というより、どうしてそんなに好きなんです?僕のことが?」


ナラ「えっ!!いやあのそのそれはそのだな…///」


フー「『美人だし、スタイルいいし、頭もいいし、仕事できるし、料理もうまい』からですか?
    『キレなきゃ最高』な『自慢できる彼女』だからですか?」


ナラ「いや!!そりゃ違うよ!!
   え~と、そりゃ美人で頭いいとこも好きだよ…。
   けど、そればっかじゃないよ!!
   なんていうか…フーゴは俺が世界で一番大事にしたいんだ。
   たとえキレてもフーゴなら大好きだ!!」


フー「…。」


ナラ「だからさ!もし、ど~うしても体が戻らなくなった時は、俺の嫁になってくれよ!!
   もとはといえば俺が無意識に望んだことなんだし。
   責任はとるよ!!
   仕事も危険なことはなるべくさせないように頼むから!
   フーゴがこの仕事したいっていうんならそれもいいけど…。
   もし、子供ができて仕事ができなくなっても、食いっぱぐれないように俺頑張るから!!
   だからさ!お願い!!」


フー「……。」


ダメかな?


不安げな目で覗き込むナランチャ。


その顔を見て、
少し微笑aんで、


フーゴは応えた。


フー「そうですね…戻れれば一番いいんですが…。


    もし、万が一の時には…
    『不束者ですが、よろしくお願いします』…ね。」


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2018/09/19 *jogio小説* Comment(0)

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